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『バイヤーの評価、上々』ビカーラ種ウナギ試食会 14日/於:愛知・豊橋 [本紙記事/速報]

『バイヤーの評価は上々』
加工メーカー大手のカネナカがビカーラ種ウナギ試食会催す
「価格は白紙も、来夏までの販売、視野に」(カネナカ/中村好伸社長)



近年、ジャポニカ種のシラスウナギ不漁を受けて、”第3のウナギ“を模索する動きが国内外で目立つ中、ウナギ加工メーカー大手の(株)カネナカ(本社:愛知県豊橋市、代表取締役社長:中村好伸)は14日、ビカーラ種の試食会をスーパ−・量販のバイヤーを集めて行った。

同社がビカーラ種を手掛けたきっかけは今から19年前。先代社長が当時、フィリピンにシラス販売の会社を設立、「自身も中国へフィリピン産シラスを売り込んでいた。しかし、当時はアンギラ・アンギラ種が出始めの頃で結果的に売れずにマレーシアの養殖用に販売した事を覚えている」(中村社長)と振り返った。

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その後数年を経た、今から4年前「弊社研修生の面接のため毎年、訪れていたフィリピンでたまたま立ち寄った海鮮料理屋に蒲焼があった。すぐにその原料を手に入れ、白焼きで試食したらそこそこの味だった」と、その頃より、可能性のある品種だと実感した、当時の様子を語った。その後、日本は“3年連続のシラスウナギ不漁”に見舞われるなど結果的に前述した“ビカーラ種”に白羽の矢をたてたというわけだ。

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そうした経緯の下、同社は提携する東海、九州の4養鰻業者の協力を仰ぎ、異種ウナギ(アンギラ・ビカーラ・パシフィカ種)を池入れ、養殖を手掛けた。今回、試食に出された原料は、前述した4業者のなかでもとくに成績の良いところで約1年の成育期間を経て、12月12日に初めて池揚げされたもの。数量は計1500キロ、サイズは2.5Pから5Pで平均は4P中心だという。

中村好伸社長はビカーラ種について、「頭が大きく丈は短いが、肉厚、脂も充分で試食したバイヤーの評価も上々。価格はトライアルの段階だけに白紙だが、中国産加工品(ジャポニカ種)より安くしなければいけないと思っている」と意気込む。

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また「養鰻業者いわく、シラスから100Pサイズまでの育成がとくに難しいとの事。他にも特徴的だったのが9月以降、ジャポニカ種は餌入りが悪くなるのに対し、逆に良くなって秋口から一気に成長する感じだという」と話しながら、「 “養殖の難しさ”が常に取り上げられるが、養鰻業者いわく、ビカーラ種育成のコツを掴んだようで“また池入れしたい”と話している。今後は成長歩留まり、飼料効率、コスト面なども今後、詰めながら来年の夏土用までに販売出来れば」と語るなど、先行きを注目したい。[12/12/25日本養殖新聞]

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