今号のうなLady〈Vol.69〉 [うなLady]
清水 まどかさん(22歳)
日本大学生物資源科学部 ウナギ学研究室
▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-私が小さいころ、およそ魚とは思えない、奇怪な形をしているウナギは食べ物だとは思えなくて食べられませんでしたが、勇気を出して食べてみると他のどの食べ物にもない何とも言えないおいしさがあって、すぐに好物になりました。大きくなって、ウナギ学研究室に入室した今は日々、ウナギについて全然知らなかったのだなと思い知らされています。次から次へと知らなかったことが飛び出てくる、私にとってウナギはそんなイメージです。
▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-本当に絶滅してしまったら、彼らについてもう知ることができなくなる、会えなくなる、そう思うととても悲しい気持ちになります。そうなる前に彼らについてより勉強して、守っていけるようになりたい、そう思います。
▼ウナギ学研究室ではどのような研究をされていますか?
-南太平洋におけるウナギを含めたカライワシ上目魚類の仔魚、レプトセファルスの分布について研究しています。レプトセファルスについて分かっていることは少なく、同定すらできない種も多々います。わからないことばかりで戸惑うことも多いですが、だからこそやりがいを感じます。
▼将来はどのような道に進みたいとお考えですか?
-研究者になって世界中のレプトセファルスを見に行きたいと思っています。彼らのことをもっとよく知り、共に生きていけたらいいなと思います。