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美味!!「鯉」メニューのお店21〈2016年12月15日号掲載〉 [鯉シリーズ]


同じ味を続けることでお客さんも注文してくれる

埼玉県加須市「うなぎ荒川」

鯉料理を提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。今回は埼玉県加須市にある、川魚料理を中心とした「うなぎ荒川」を訪問。荒川髙代表取締役に、こだわりのうなぎ・鯉料理や消費の動向などについてお話を伺った。
「荒川」は埼玉県加須市の東武伊勢崎線「加須駅」から車でおよそ10分。交通量の多い国道122号線沿いに面している。ウナギやコイはもちろん川魚全般を扱っており、バラエティーに富んだ豊富なメニューの数々が自慢。ほかのうなぎ屋や川魚料理店では味わえない個性的なメニューも多数存在する。

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「うなぎ荒川」の外観

奥の座敷に通されると、既に4〜5人前はあるという豪華な「鯉の活造り」が用意されていた。
「この辺りは利根川と荒川が近いし、昔からコイを食べる習慣があったよ」。
荒川社長は早速そのように教えてくれた。コイは主に隣接する群馬県産で、1尾の重さは1kgのものが多い。中でもお勧めは「こだわりの鯉定食」で、「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」がセットで一度に味わえるという、鯉好きにはたまらない一品。

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上:「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」がすべて味わえる「こだわりの鯉定食」
下:「鯉の活き造り」

「鯉こくは作ってから少し寝かせておくことでより濃厚な味が出るんだ。うま煮は骨を柔らかくすると身が崩れちゃうので、骨をそのまま残している。そうすることでコイ独特の歯応えが出るしね。砂糖と醤油で味付けしているので、少し甘いのも特長だよ」。
荒川社長は味のこだわりについてそう話す。単品でも「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」は人気商品となっていて、およそ半数の客が注文。また、化粧箱に鯉が1匹入ったうま煮も土産用として注文が多い。メニューが豊富なためコイの消費も特に減ってはおらず、荒川社長も「常に同じ味で出しているからだと思う。毎回味が変わっていたらお客さんも満足できないしね」と話す。

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化粧箱入りの「鯉のうま煮」は土産用として人気がある

一方、ウナギに関してはさらに人気が根強く、9割近くの利用客が注文する。鰻重から一品料理までメニューはさまざまだが、売れ筋商品は5Pサイズを使用した「竹鰻重」。
「特に常連さんは『この味がいい』『この柔らかさがいい』と言ってくれるし、好きなお客さんは本当によく注文してくれるんだよ。ウナギは蒸すだけで20分かかるから、お客さんには30分くらい待ってもらうことになるけど、やっぱり出来立てを味わってもらいたいからね」。
そのため、ウナギを注文し、待っている時間で鯉のあらいやうま煮などをじっくりと味わうこともできる。

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1日10食限定の「鰻のきも焼のせ 竹の鰻丼ぶり」

一時期、価格が高騰したことがあったが、ウナギの消費も特に落ちていることはなく、横ばいの状態が続いているという。メニューの種類が豊富なことに加え、やはりほとんどの利用客が注文していくことが消費を下支えしているようだ。
最近始めたメニューで人気が高まっているのが、うな丼にうなぎのきも焼きを乗せた「鰻のきも焼のせ竹の鰻丼ぶり」。「プレミアム丼ぶり」と位置付け、2種類の味が同時に味わえるとあって、1日わずか10食限定という貴重なもの。荒川社長も「数量限定でお客さんにはまだ完全には浸透していないけど、これからもっと浸透させていきたいね」と意気込む。

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「若い世代は『鯉のうま煮』や『鯉こく』といってもなじみがないかもしれないけど、比較的年配のお客さんは川魚全般の味を知っている。たくさんメニューがあるのがうちの強みだと思うけど、やっぱりお客さんが注文してくれないことには始まらない。そのためにはやっぱり同じ味で続けていくことじゃないかな。そういう気持ちでこれからも続けていきたい」。
荒川社長は「川魚なら『荒川』という意識を、今まで以上に多くのお客さんに浸透させたいしね」とも強調していた。

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「うなぎ 荒川」の荒川高社長

「うなぎ荒川」
〒347-0123 埼玉県加須市下崎367-2
電話:0480-73-2108


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