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美味!!「鯉」メニューのお店23〈2017年1月25日号掲載〉 [鯉シリーズ]


埼玉県深谷市
鯉・うなぎ料理「あらやま」

年に1回でも常連 お客様がいる限り、未来は明るい

新年2回目の連載「鯉シリーズ」は、埼玉県深谷市にある、鯉・うなぎ料理をメインに扱う「あらやま」を訪問。二代目の荒山周社長に料理のこだわりや、今後の展望などについてお話を伺った。
「あらやま」は元々、同県北川辺町(現加須市)と岩槻市(現さいたま市岩槻区)で養殖鯉を生産しており、その流れから、現在の店舗に隣接する農業用水でも鯉の養殖を行うようになった。その後、農業用水を釣り堀として活用し始めたが、釣った魚をその場で調理して釣り客に味わってもらおうと、およそ40年前に今の場所に「あらやま」を開店。鯉料理に加えてうなぎ料理を提供するようになった。

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「あらやま」の外観

提供する料理は「あらい」「鯉こく」と、鯉のすり身を使った「さつまあげ」で、1尾の重さは1kgほど。
「鯉は冬のような寒い時季の方が脂が乗っていておいしく、コクもよく出ます。あまり煮込んでしまうと味がまったりしすぎるので作りおきはせず、お客様の注文を受けてから調理するようにしています」。

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「鯉のあらい」(上)と「鯉こく」

荒山社長は料理のこだわりについてそう話す。味付けもみそ以外は何も入れず、シンプルな味が特長。「あらい」もオーダーを受けてからさばくため、新鮮さを味わうことができる。

一方、ウナギに関してはその都度良質なものを使用し、サイズは5Pと3.5Pが主流。「上うな重」「特選うな重」「特上うな重」の3種類があり、「上うな重」が一番人気となっている。
「数年前にやや需要が伸び悩んだ際には他のメニューも始めようかと迷いましたが、ウナギに手が回らなかったり質が落ちたりしては困るので、我慢して続けました。やはりお客様は『うな重』を目当てに来てくださるんですから」。

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「上うな重」

県内の川越市や東京都内から車で来店する客も多いが、荒山社長は「わざわざ遠くまでご来店いただくのはありがたいこと」と強調する。
「年配のお客様が大半ですが、最近は三世代でご来店されるお客様も増え、当時まだ幼かったお孫さんが成長してカップルで来店することもあります。『大きくなったな』と驚きますが、本当に嬉しいですね」。

荒山社長も2人の子供がまだ赤ちゃんだった頃に馴染みの客が世話をしてくれたといい、アットホームな雰囲気が魅力でもある。
若い世代にもっと鯉を食べてもらおうと、宴会のコース料理でも鯉を提供。「さつまあげ」を注文する若い客も多く、「おいしい」と評判は上々だ。

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「鯉のさつまあげ」

「『疲れたから元気つけようと思って』『子供が結婚するのでその顔合わせで』など、お客様がウナギを食べに来店される理由はさまざまですが、そういうお客様がいる限り、鰻屋さんもまだ先は明るいと思います。年に一回でも常連ですし、ちょっとしたことで来店いただくだけでもありがたいです。その中で、つまみ感覚でも『鯉のあらい』をご注文いただければ嬉しいですね」。
どんなに小さな理由でも来店する客がいる限り、まだまだ鰻屋の将来は期待できるだろう。

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荒山 周社長

鯉・うなぎ料理「あらやま」
〒369-1105 埼玉県深谷市本田5833-2
TEL:048-583-3182


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