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美味!!「鯉」メニューのお店30〈2017年4月15日号掲載〉 [鯉シリーズ]


埼玉県久喜市 川魚料理「田口屋」

若い層へいかに美味しさ伝えるか

今号の「鯉シリーズ」は、埼玉県久喜市にある川魚料理店「田口屋」を訪問。三代目の田口敏男店長に料理のこだわりや利用客の感触、今後の展望などについて話を伺った。
「田口屋」はJR高崎線の「桶川駅」から車でおよそ15分。交通量の多い幹線道路から狭い道を曲がると間もなく、「うなぎ・なまず・こい」と書かれたのぼりや暖簾を掲げた重々しい外観が見えてくる。

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「田口屋」の外観

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ゆったりとくつろげる店内

「かつては酒屋で酒とウナギを併売し、天丼や玉丼なども扱っていたときがありましたが、二代目(田口店長の父)が『川魚に特価した方がいい』と判断。以来、ウナギやコイをメインに扱っています」。
田口店長はお店についてそう紹介してくれた。

使用する鯉の産地は日によって異なるが、主に群馬・福島県産が中心で、1尾の重さは1.2〜1.5kgほど。鯉料理は「鯉あらい」「鯉刺身『たたき』」「鯉こく」「鯉うま煮」の4品を提供し、中でも「あらい」の注文が多い。

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「鯉のあらい」

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「鯉刺身たたき」

「『あらい』の場合は特に使用するコイによって切身の厚さが変わってくるほか、コリっとした独特の歯応えを出すためにお湯の温度管理にも気を使います」。
田口店長は調理する上でのこだわりについてそう話す。また、「うま煮」は味付けに地元産の醤油を使用。色が濃くしょっぱ味が少ないためコイに合っているのが特長で、短時間で一気に煮上げている。

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使用する鯉によって切身の厚さを変えるのがこだわり

「コイは本当においしい魚ですが、実際に食べてみないとその魅力は伝わりません。栄養も豊富ですし、やはりなじみの薄い若い世代に親しんでもらえれば消費も増えると思います。最近は若いお客様も増えているので、骨の問題をどのように克服するか考えながら、若い世代に召し上がっていただけるようにしたいですね」。
田口店長はそう話し、若い客層へのアプローチを重視している。

一方、うなぎについては鹿児島産や三河産を主に使用。「うな重」は並・上・特上とあり、上が売れ筋商品となっている。
「タレは代々受け継がれているものを使用しています。当然のことですが、大切なのは一生懸命気持ちを込めて焼くことですね。また、当店は金串を使用していますので、串が抜けてしまわないよう極端に柔らかくしないように気を使っていますが、お客様からは『おいしい』と好評いただいています」。

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「うな重 上」

隣接する加須市では元々うどんの消費量が多いことからメニューにはうどんやそばも取り入れている。うなぎで足りない利用客がさらにうどんを注文するケースも多い。

「当店ではうなぎの消費自体は以前と比べても特に変わっていません。ただ、コイと同様にもっと若い世代に召し上がっていただきたいと思っていますので、若いお客様が来店されたときは特に嬉しいですね。『数年後に子どもを連れてまた来店してくれないかな』と、期待を寄せることもあります」。

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「鯉のうま煮」

田口店長が「最近は若いお客様が増え、先日までは春休みでお子さん連れのお客様も多くいらっしゃいます」と話すように、取材中にも子ども連れの利用客が数組見受けられた。
客席にはうなぎに含まれる栄養価など、うなぎに関する豆知識を記したカードを置き、待ち時間に見てもらうことで少しでも若い利用客にうなぎに親しんでもらおうという工夫も施している。

「あやめとラベンダーが咲き誇る久喜市菖蒲地区では6月4日〜25日まで、毎年恒例の『あやめ・ラベンダーのブルーフェスティバル』が開催されます。圏央道も開通してアクセスがさらに便利になりましたので今年も混雑が予想されます」。

繁忙期の大型連休も目前だが、この機会にさらに若い客層を取り込みたい。

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田口 敏男店長

川魚料理「田口屋」
埼玉県久喜市菖蒲町下栢間2106
電話:0480-85-0496

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