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ラズウェル細木サイン入り最新刊『酒のほそ道』54を抽選でプレゼント! <2024新春座談会開催> [本紙記事/速報]

視点を交えて試す年に!!
ラズウェル細木氏ら三氏による新春座談会

“人手不足”一番の悩み
危機感高まる

2024新春座談会開催!
「2024年はこれまで
見過ごしてきたことを見つける年に」(ラズウェル細木氏)

「人手不足は根深い問題、早め早めの対策を」(逢坂山かねよ・村田章太郎社長)

「昨年あたりから、仕事はweb中心に」(ライター・藤嶋亜弥さん)


続くロシアのウクライナ侵攻に、ハマスとイスラエルによる戦争、一方で世界を脅かしたコロナの沈静化、また日本国内に目をやれば、続く物価上昇による消費減など混沌とした状況が続いている。本紙では新年号特別企画として『酒のほそ道』やうなぎオンリーの漫画『う』などで有名な漫画家のラズウェル細木氏、滋賀県大津市の老舗蒲焼専門店「逢坂山かねよ」の村田章太郎社長、本紙連載「鰻と刻む私の時間」を寄稿しているライターの藤嶋亜弥氏にお集まりいただき、鰻蒲焼専門店「渋谷松川・東急プラザ渋谷店」で昨年を振り返りながら新たな2024年の展望を語っていただいた。

—本日はお忙しいところ、お集まりいただき、ありがとうございます。2023年は続くロシアによるウクライナ侵攻に、ハマスとイスラエルによる戦争も起きました。一方で、物価上昇のスピードに今なお追いつかない賃金値上げなど混沌とした状況も続いています。コロナこそ昨年5月に新型コロナウイルス感染症の5類感染症に移行し、多くの催しが“4年ぶり”に相次いで再開されました。これは鰻業界も然りで、うなぎ供養の催しをはじめ、数々のイベントもやはり、4年ぶりに再開されています。ラズウェル細木先生はまず、2023年を振り返ってみていかがでしたか?

ラズウェル細木:私の場合は、いろいろと単行本が発売されるなど、忙しかったです。ただ、夏場に立て続けに体調を崩しました。風邪から始まり、歯が痛くなったりといろいろなことが一気に重なり、とにかく大変でした。気づいたらもう年!?という感じでしたね。
 
—忙しいだけならまだしも、風邪に、歯痛に…、つらいですよね。

ラズウェル細木:ちなみにコロナの収束とともにいろいろ飲食店を見ていますと“やはり混んでいるな”というのが印象です。外国人の姿もよく見かけるなどインバウンドも普通に戻ってきていた感じです。
 
—訪日外国人客数の10月分データでは、ようやくコロナ前水準の2019年を上回りましたからね。
 
ラズウェル細木:もともと私の仕事は、コロナの影響は少なかったですが、唯一“取材”に関しては徐々にできるようになったかな、という感じです。やはり、出張に行くと、その土地ならではの美味しいお酒にお料理もあるので、実際に出かけることは大事だなと思いました。
 
—村田社長は昨年を振り返っていかがでしたか?
 
村田:2022年は地域割、クーポン、またテレビ出演も重なったことで史上最高の売り上げなど良すぎたのか、逆に2023年の商売はそれらの反動か、厳しかったです。そのなかでも一番の悩みが“人手不足”ですね。やりたいことやアイデアがあっても人がいないから出来ないもどかしさ。またベテランの職人さんが70代で世代交代の時期に入っていますが、次に任せられる人がなかなかいないので、引き継ぎも難しい。人の問題然り、危機感をしっかり持って今のうちにいろいろと対策出来ることは進めていきたいですね」

紙媒体よりもWebに

—藤嶋さんは昨年を振り返っていかがですか?
藤嶋:専門雑誌のお仕事にも携わっているのですが、広告が入らなくなっています。“専門誌よりもトータル的なファッション誌に広告を”とか、また紙媒体よりもwebに、という傾向もとくに強く感じます。そうしたきっかけから、私自身も春ぐらいからwebマガジンの方でほとんど仕事をしていました。またwebの方も人手が少ないのか引き合いは強いです。

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—webへの移行はやはり顕著なんですね。ところで皆さんは新たなる2024年をどのように過ごしていきたいですか?

ラズウェル細木:“無理をしない”ってことが第一ですかね。仕事ってつい無理をしがちなんですけどね。とくに今年は“新たにこれをします!”という意欲はないです(笑)それよりも、これまで見過ごしてきたことを見つけてやっていきたいなと思っています。『工夫というものは無限にある』という格言があるように、これまで気がつかなかったけど、こういう風にすれば良いんじゃないか、ということはあると思います。ですので今年は視点を変えていろいろ試してみたいなと思います。また様々なお仕事の話もいただくのですが、これも“気持ちが乗るか否か”のインスピレーションを大事に決めていきたいなと思います。漫画「う」も当時、出版社の編集の人が数あるアイデアが出ていた中で“うなぎに特化したものをつくりませんか?”と何気に放ったことがきっかけで『はい!やりたいですね!』と、スタートしました。その瞬間のモチベーションが本当に大切だと思いましたよ。

—うなぎオンリーの漫画「う」はそのような経緯があったのですね。この2024年は無理をせず、これまで気がつかなかったことを掘り起こし、また刺激などを受ける仕事を選別されてやっていく、という感じですね。
 
ラズウェル細木:あとは年齢的にも身辺整理をしたいですね。元々忙しかったこともありましたが、物がたまっていく一方だったんです。“なんとかしないと”とはずっと思っていました。何十年も使っていない道具、あることさえも忘れているものとか、いろいろ出てきたので。整理しないと死ぬに死にきれません(笑)

—先ほど年齢を伺いましたけど67歳でまだお若いじゃないですか?
ラズウェル細木:夏に体調を崩したこともありましたが、私の父もそうした整理がままならないまま亡くなり大変だった記憶もあり、娘にはそうしたことをやらせたくない、という思いもありました。同級生もぽつぽつ亡くなり、また定年している友人たちもいて、改めてそういう年代なんだな、と実感したことも身辺整理する理由の一つですね」
 
—村田社長は2024年をどのような年になると見通していますか、またどんなことを行っていきたいですか?
 
村田:まず、見通しとしてはさらに厳しくなるのではないでしょうか。これほどまでの物価高の中、今の政治では下がる見込みもないですから。あと、お客様が外食に対して、どこまでお金を出してくれるかも気になります。おそらくこれまで3、4回お店に来ていただいた方が2回に減るかもしれません。しかし、だからこそ価値の良いものを提供し、『また来たいな』と思っていただき、同時に活力も与えたいな、と思っています。また従業員に対しては“修行”ではなく“教育”という考え方で、かつチャレンジしやすい環境を整えていきたい。とにかく試してみて失敗をしないと何事も覚えないですから。
 
—藤嶋さんはどのような年にしていきたいですか?
藤嶋:今年は、お客さんを呼んで顔をみて行うイベントもさらに増えてくるでしょうから、“(お客さんが)何を求めているか”をしっかり見極めていきたいですね。また農水省が提案している、和食文化を伝える人材を育成する『和食文化継承リーダー研修』にも参加してみたいです。国立科学博物館で行われている特別展「和食 〜日本の自然、人々の知恵〜」(2/25まで)にはすでに行ってきましたが、監修した方にお話を伺うと実際の大きさと同じ魚の標本が五〇匹ほど飾られており大人でさえ、魚の大小感覚がよくわかっていないらしく、また和食離れも進んでいるとのことです。今年は人と触れ合いながら、何かをしっかり伝えていきたいな、と思います。

—この2024年について、みなさん、三者三様の思いがありましたね。本日は2時間以上にもわたり、貴重なお話をありがとうございました。

▼〈プレゼント企画:直筆サイン入り最新刊『酒のほそ道』54巻を抽選で5名にプレゼント!〉
 ご希望の方は日本養殖新聞まで“最新刊『酒のほそ道』希望”と共に住所(郵便番号含む)、氏名をお書き添え(メールの場合はinfo@yoshoku.com)の上、ご応募ください。
 なお、誠に勝手ながら締め切りは1月31日(水)とさせていただきます。

10面右上の本の画像のコピー.JPG

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