今号のうなLady〈Vol.86〉〜2017年9月25日号掲載〜 [うなLady]
影山のぞみさん(37歳)
食育講師、ラジオDJ
▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-土用の丑の日に実家に帰ったとき、祖父と両親に食べてもらおうと、ちょっと奮発してうなぎを買っていきました。また、大きなことを成し遂げたときや、仕事を頑張ったときにも食べたくなります。
▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-日本の伝統の食文化として絶対に失ってはいけないと思います。学校給食でうなぎを出すなど、子供たちにもっとうなぎについて知ってもらうための教育も必要ではないでしょうか。
▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-「あなたにとって『心のごちそう』とは何ですか?」という質問を常に投げかけることで、「食べ物は心で味わう」ということを伝えるよう心がけています。
▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-食育授業を受けた子供たちから「楽しかった」と声をかけられると嬉しいです。子供たちが自分の言葉で伝えてくれると、「彼らの心を少しでも動かせたかな?」とやりがいを感じます。
「蒲焼店が考える“これから”」102 〜2017年6月5日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]
磯 明生代表取締役
(竹江/埼玉県川口市)
「ウナギは健康と美容によい食べ物」
今年も早いもので6月に突入した。すでに新仔の池揚げも始まり、一方では夏日となる地域も散見されるなど、夏土用に向けての期待感は日増しに高まっている。ところで昨今は活鰻仕入れ値が一昔前に比べて、高値安定で推移、利益率も相当圧迫されていると思われるなか、貴店の販売状況はどうだろうか。
「昨年同期と比べてだいたい、同じぐらいで、利益率に関しては若干、増加という感じです」
一方で厳しい販売状況下、販売促進、あるいはインバウンドにおいてどのような対策をしているだろうか?
「現状、とくに対策はしていませんが、今後に向けて考えていきたいと思います」
ちなみに商売をしていく上で要となる活鰻原料。貴店で扱うウナギに対するこだわり、あるいは考えなどはあるのだろうか。
「ウナギは、捌いた時に良いウナギか、悪いウナギかは大体、わかります。ほどよく、身が締まっていて、ふっくらしているウナギが良いと思います。ちなみに産地については、鹿児島産、宮崎産がほとんど国産のみの扱いです」
ところで昨今のウナギ資源問題についての考えは?
「これまでの資源の減少に関しては、やはり乱獲が一番の要因ではないかとみています。」
一方、ウナギ職人不足についてはどうだろうか。
「このウナギ職員不足の件は、以前から問題になっていました。若い方がなかなかウナギ専門店の職に就かない事がひとつの原因でしょう」
近年、取り巻く環境が大きく変化する中、鰻専門店として今後、どう進むべきか、という命題もある中、ウナギのどのような部分に注目していますか?
「以前よりも、若い方が食事に来られる方が増えて来たと思います。やはり、ウナギは健康と美容に良い事がマスコミによって、広く知られるようになったからではないでしょうか。もっと注目していきたいですね」
[データ]
「竹江」
〒334-0001 埼玉県川口市桜町1-5-3
電話:048-283-8812