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鯉消費拡大と魅力を考える② 平成28(2016)年3月15日号掲載 [本紙記事/速報]


「鯉平」直営の川魚料理店「かのうや」

鯉の魅力などについて改めて紹介し、低迷が続く消費を再び活性化させていこうというシリーズ「鯉消費拡大と魅力を考える」。第一弾では鯉の扱いで誰しもが知る、さいたま市見沼区の老舗問屋「鯉平」を訪ね、清水良朗代表取締役に問屋としての役割や鯉の魅力などについて話を伺ったが、第二弾では直営の川魚料理店「かのうや」を訪問。本来の鯉料理から、新しいメニューや昨年実施したイベントなど、料理店の立場として力を入れている、消費の維持・拡大に向けた地道な対策などの努力について伺った。

鯉平直営のさいたま市大宮区の川魚料理店「かのうや」は平成24年にオープン。食の栄養や効能を重視した鯉や鰻、すっぽん料理をメインに味わうことができる。

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「鯉はその昔、鯛と並ぶ高級魚でしたが、管理や調理が難しい魚ということもあっていつしか扱う店は減り、消費者にとってはなじみの薄い存在となってしまいました。しかし、当社は安全かつ安心できる管理体制の下で調理そして料理しておりますので、きっとお気に召すと思います。この機会にぜひ味わっていただきたい」。
清水社長は前回の取材の際、「まずおいしさを改めてアピールすることが大切。その次は栄養価です」と話し、「鯉は薬善魚とも呼ばれ、良質のタンパク質やビタミン、カルシウムなどを多く含み、栄養価的にも申し分のない魚です」と、改めて鯉が栄養の豊富な魚であることを強調した。

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「六割のマーケットをこれから開拓できるという話をしましたが、それをやるのは末端の飲食店の役割ではないでしょうか。従来の鯉のあらい、鯉こくなどのほかに、お客様が『ぜひ食べてみたい』と思ってくださるようなメニューを考えなくてはなりません。鯉の新しい食べ方を提案してまず食べていただき、お客様に鯉を好きになってもらうことが大切です」。
かのうやではどのような鯉料理を出しているのか。実際にお店で、飲食事業部の黒田語部長に新しいメニューのいろいろを見せていただいた。

「輪切りにした鯉のたたきを独自の調味料で味付けした『鯉のなめろう』は、骨を細かく切っているので骨を気にせず食べることができます。また、当店ならではの新メニュー『石焼鯉飯』は、締めにお出汁をかけてお茶漬けとして楽しめるのが特長です。このほか、『鯉と彩野菜のカルパッチョ』や『鯉の元希丼』などもご用意しています」。
特に「鯉と彩野菜のカルパッチョ」は湯洗いによって鯉独特の食感が出るが、湯洗いから引き上げるタイミングが難しいという。

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「もちろん、まずは鯉のあらい、鯉こく、鯉の旨煮と、古くから食されてきた料理を提供するところから入っていくことは欠かせません。今の段階で、思ったとおりの売上や利益を出すのはなかなか難しいです。しかし、積極的に新しいメニューを考えて提供していますので、鯉を好きになってくださるお客様は多くなっています。当店では元々そうしたコンセプトを掲げていますし、特に好評だったメニューはレシピとして公開することも考えています。こうして次のステップにどんどん進んでいかないと消費低迷の問題は解決しません」。
清水社長はそう話し、自らもそうだが、全国の鯉料理店の皆さんの努力も必要だとする認識を示した。

また、昨年9月のシルバーウィークには三周年記念イベントとして「鯉の縁日」を開催。「鯉のあら汁」の無料配布のほか、児童が生簀からすくった鯉を洗いにしてその場で食べてもらう調理実演などを行った。黒田部長は「当店の目玉企画として今後も開催していきたいですね」と話し、非常に好感触だったことを強調する(イベントの詳細は次号で掲載)。

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清水社長も「若い世代にはもちろんですが、栄養価が豊富という点ではまず女性にPRすることで、川魚料理の中で『鯉』というジャンルを作り上げたいですね。昔から鯉を食べると母乳の出がよくなり、特に妊婦の方々には鯉がいいといわれてきました。また、鯉には血流を活発にする作用があるほか、冷え性やむくみを解消し、肌つやを向上させる働きもありますから、特に女性のお客様にはぜひ食べていただきたいと思います」とアピールした。
「かのうや」では「鯉」と「恋」をかけて「コイせよ乙女」と題したポスターを制作(前号で掲載)。鯉には女性に喜ばれる栄養分が多いことを強調し、特に女性の利用客に消費を促す活動も行っている。

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