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美味!!「鯉」メニューのお店14〈2016年9月15日号掲載〉 [鯉シリーズ]


川魚問屋「石毛川魚店」

鯉は美味しく魅力ある商材

今号の「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズでは千葉県銚子市の川魚問屋・石毛川魚店を訪ね、四代目の石毛誠社長に鯉の魅力や消費の回復に向けたPRなどについてお話を伺った。
石毛川魚店はシラスウナギの仕入れや販売をメインに、活鰻や鯉の小売と卸売を行っている。千葉県銚子市は太平洋に面した日本有数の港町だが、利根川の河口にも位置しているため、うなぎやしじみの産地としても有名。石毛川魚店のすぐ目の前にも利根川が流れている。

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「石毛川魚店」の外観とたて場の様子

「創業当時は川魚専門ではなく、ハゼやシジミも扱っていました。当時は利根川でもハゼが捕れましたから。川魚に特化して法人化したのが昭和29年のことです」。
石毛社長は当時についてそう話す。40年ほど前までは利根川の天然のハゼを裂き、東京を中心に出荷していたという。現在は活鰻と鯉・どじょうを扱うが、活鰻が9割、鯉とどじょうは1割ほど。活鰻は白焼と蒲焼にして店内で販売しているほか、蒲焼専門店を中心に料理店に卸売も行う。

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活鰻は5〜6尾サイズと細ものが主体

活鰻はすべて養殖もので、主に愛知県産を使用。大きさは5〜6Pと細ものが主体。全体の9割を占める白焼が売れ筋商品となっている。
「白焼を買って自宅で蒲焼にするお客様が多いですが、最近は白焼のままわさび醤油で召し上がるお客様も増えています」。
特に昨年の土用の丑の日は追加注文が殺到。来店客の1人を2時間も待たせてしまったが、その利用客が「おいしかったからまた買いにきた」と、翌日再び来店したことがあった。ただ、仕入単価の高騰で、3〜4年前からは専門店以外の料理店からの需要は減少傾向にある。

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「鯉のあらい」

一方、鯉はあらいのみを販売。茨城県産で1尾の重さは800g〜2kgほど。ある程度大きい方が脂が多くおいしいという。
「作ってからすぐに召し上がっていただくためお客様からご注文をいただいてから調理し、お客様が取りにご来店になる時間に合わせています」。

昔から中高年の客が多く、初めて食べた客からも「臭みがなくておいしい」と評判だが、一時はコイヘルペスの影響で販売量が激減。ここ2〜3年でようやく回復しつつある。さらなる消費拡大に向けた方策はどうだろうか。

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一尾の鯉の重さは800g〜2kgほど。「鯉自体はとても美味しく魅力あるもの」と強調

「鯉と一般のお客様との間にだいぶ距離ができてしまっています。やはり食べたことのない世代にもっとPRしていかないといけません。初めて召し上がったお客様から『おいしい』という声をいただきますので、その意味ではまだ需要があると思います。お祭り等で提供すれば需要も増えるのではないでしょうか。産地と手を組んで何かきっかけを作りたいとも思っています。鯉自体はとてもおいしく魅力のあるものなんですから」。
現在は土産用として、鮮度を落とさずに客先に届けられる商品の開発に取り組んでいる。

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石毛 誠社長

川魚問屋「石毛川魚店」
〒288-0836 千葉県銚子市松岸町1-55
TEL:0479-22-0282

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