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今号のうなLady〈Vol.120〉2018年11月5日号掲載 [うなLady]


荒木 麻友さん(きゃー48歳)
社会保険労務士「リーガルオフィス」(鹿児島県薩摩川内市)

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-土用の丑の日に向けた広告やのぼり等々を見かけたとき。健康効果が高いので、元気を出したいとき。娘にも頭が良くなると言って、以前はよく食べさせてました。

▼お馴染みのニホンウナギ(学名;アンギラ・ジャポニカ種)が絶滅危惧種に指定されていることについて、どう思いますか?
-食べたいなと思うものの、値段を見るとちゅうちょする存在になってしまったウナギ。絶滅危惧種に指定されたらもう食べられなくなるのかと心配です。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-業績を上げることで、社員さんをはじめ事業に関わる人を幸せにできると思って、スタッフと共に日々楽しく仕事をしています。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-業績を上げるために仕事の「量」を増やすより、最近は工夫によりどうやったら2倍簡単にできるか、日々仕事の「質」を見直すようにしています。

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最新号20.12.25発行しました!! [本紙記事/速報]


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主な内容〈4ページ建て〉
▼シラス好漁記事トップに 読者が選ぶ10大ニュース2020 〜猛威振るう新型コロナ関連多数ランクイン〜
▼鰻専門店「観光荘」が「シルクうなぎ」開発 生産者「夏目商店」と協力/蚕の餌を混ぜた飼料で養殖 〜岡谷本店・松本店で1日50食限定販売 来年1月29日より真空パックも販売へ〜
▼再び昨対マイナス11.2%の落ち込み 〜11月分・東京淡水魚卸協同組合〜
▼値頃が後押し!?すでに2.6㌧余へ 〜国内シラス池入れ〜
▼浜松市の竹泉、今年も「うな重」等販売 〜第4回 静岡ごちそうマルシェ/西武池袋本店〜
▼明鏡止水
▼活鰻:昨対113%の462㌧ 加工品:昨対137%の920㌧ 〜11月分の活鰻、加工鰻、稚魚ウナギ輸入実績〜
▼前年同月比98%減、5万6,700人 〜11月の訪日外客数/日本政府観光局〜
▼鰻用9ヶ月ぶりの前年割れ 〜養魚用配合飼料生産(11月分)〜
▼練馬のお魚やさん 丸川水産 今旬のオススメ!その39

その他。

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美味!!「鯉」メニューのお店22〈2017年1月10日号掲載〉 [鯉シリーズ]


帝釈天あっての柴又 地域一体となって盛り上げる!

葛飾区柴又「ゑびす家」

平成29年が幕を開けて最初の「鯉シリーズ」は新年らしく、映画『男はつらいよ』シリーズの舞台として知られる東京の下町・葛飾区柴又の老舗料亭「ゑびす家」からスタートしたい。

「ゑびす家」は1783(天明3)年の創業で、230年以上もの歴史を持つ。元々は団子屋から始まったが、明治時代に入ってうなぎを中心とした川魚料理を扱うようになった。1階の座敷からは滝の流れる池を眺めることができるほか、大広間は100人以上を収容できるなど、1人でゆったりと、宴会で賑やかにといろいろな楽しみ方ができるのも自慢。比較的年配の利用客が中心だが、観光地とあって若いカップルや家族連れなど客層はさまざま。

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「ゑびす家」の外観

「創業当時はまだ帝釈天への参道も整備されていませんでしたが、徐々に参拝客が増えるとともに参道も賑わいを見せ始め、周辺のお店も食事を提供するようになりました」。
斉藤太治専務は川魚料理を扱うきっかけについてそう説明する。近くを江戸川が流れていることもあり、当時は地産地消という意味でうなぎや鯉は江戸川で捕れたものを使用していた。現在では養殖うなぎがほとんどを占めるが、利用客から天然うなぎを希望する声があれば問屋に頼むこともある。

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「うな重」

産地は主に鹿児島・宮崎・三河一色で、1尾の大きさは3.5〜4.5Pが中心。「うな重」と「上うな重」が半々程度で売れ筋商品となっているが、日曜・祝日は「上うな重」が特によく出るという。また、「鯉のあらい」「鯉こく」「うなぎご飯」と団子がセットになった「川魚御膳」も人気メニューだ。

「うなぎはもちろん、お客様から注文をいただいてから調理し、焼きたて・蒸し立てをお出しするように心がけています。団体の観光のお客様の場合は旅行会社の添乗員にお客様が何分後に到着するかを聞き、来店の時間に合わせてお出しします」。

斉藤専務はこだわりについてそう話す。焼きたて・できたての「うな重」は利用客からも好評を得ている。ここ数年は利用客の食い控えで消費も厳しい状態が続いていたが、2年ほど前からやや上向きになっているという。

「今年はけっこう多くのお客様に召し上がっていただきました。一時期お客様が離れたときでも、刺身や天ぷらといったうなぎ以外の品目でカバーできましたので売上としては大きな減少にはなりませんでしたが、ようやく観光のお客様を中心に需要が『うな重』に戻りつつあります」。
5〜6名の団体客が全員「うな重」を注文したり、顔なじみの利用客が子供が里帰りすると必ず「うな重」を注文したりすることも、消費の回復に拍車をかけているようだ。

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「鯉のあらい」

一方、鯉料理は「鯉のあらい」「鯉こく」のほか、両方セットになった「川魚御膳」が売れ筋商品。産地は茨城県で、1尾は1.7〜1.8kgと比較的大きく、「あらい」なら8人前が料理できる。
「『鯉こく』には身が大きい方が適しています。3日間ほど煮ることで骨も柔らかくし、骨まで召し上がっていただけます。『あらい』はからし酢味噌であまり甘くなく、酒のつまみにも合います。厚すぎず薄すぎず、ちょうどいい歯応えが特長です」。

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「鯉こく」

食わず嫌いの客でも抵抗なく食べることができ、「初めて食べたがおいしかった」と評判も良好だ。
一時期、コイヘルペスが流行した際には消費が大きく落ち込んだが、他のメニューでカバーし、今では消費は緩やかに回復傾向にある。ただ、鯉を注文するのはやはり年輩客が多かったため、若い世代にもっと親しんでもらおうと「川魚御膳」を始めた。食べやすい量と大きさにしてあることで注文する若い客は以前より増え、「思ったより臭気がない」という声も寄せられている。

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広々とした店内

一時期より戻っている川魚の消費を維持しながら、今後はどのようにお店を盛り上げていくのだろうか。
「まずはお客様に喜んでいただけることが一番です。帝釈天あっての柴又ですから、お客様から『柴又はいいところだ』といわれるように、そしてお客様にたくさん召し上がっていただけるように、町をあげて盛り上げていきたいですね」。
斉藤専務はそう話し、昔からの味を残しつつ、地域と一体となって町全体を盛り上げていくことの大切さを強調した。

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斉藤 太治専務

「ゑびす家」
〒125-0052 東京都葛飾区柴又7-3-7
TEL:03-3657-2525

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今号のうなLady〈Vol.119〉2018年10月25日号掲載 [うなLady]


清水 清津里さん 40代
「清水園」若女将(さいたま市大宮区)

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-丑の日や祝いのお席だけでなく、やはり食べたい気持ちは抑えきれませんので、日々の食事を慎ましく、疲労が溜まったときなどに必ずいただきます。

▼お馴染みのニホンウナギ(学名;アンギラ・ジャポニカ種)が絶滅危惧種に指定されていることについて、どう思いますか?
-残ったものを破棄するようなことのなきよう、鰻は専門店や料理屋さんにわざわざ足を運び、命をいただくということを大事にすれば一人一人の意識も変わり、少しでも防げるようになるのではないでしょうか。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-この暖簾を守り続けることの大切さ、日々お客様からも学ばせていただき、地元に根付くことで、人は共存共栄し生かされていることを感じます。『10年ぶりに来たよ』『美味しかったよ』というお言葉を頂戴することが幸せです。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-一緒に働いてくれている従業員を家族のように思うこと。たまには一緒にお酒を飲んだり釣りにでかけたり、遊びも共有することで絆も深まり、仕事にいかされていくと感じます。

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最新号20.12.15発行しました!! [本紙記事/速報]


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主な内容〈8ページ建て〉
▼シラス流通適正化と資源保護訴える 高知県淡水養殖漁協が講習会 5日/高知県土佐市「つなーで」〜「シラスを大きく育て、資源消耗抑えることも重要」(川村組合長)〜
▼国内総じて滑り出し順調 軸の利根川、浜名湖等採れ出す 〜国内シラスウナギ〜
▼全国の鰻蒲焼支出額、10ヶ月連続の前年超え 〜家計調査10月分(速報)・2人以上の世帯〜
▼緑茶の秘めたるパワー? 〜えっせい 鰻に魅せられて その118〜
▼中国原料相場、ロスト、ジャポの高止まりはまだ続く? 〜コロナで海外行けない中国人は1億人以上で内需は予想以上?〜
▼〈注意喚起〉「火災予防!ダクト・換気扇の点検を」〜乾燥するこの時期、火災を防ぐために〜
▼モノにも命が宿るというのは嘘ではない 〜大高未貴のなんくるないさぁ〜 その91〜
▼台湾・基隆「国立海洋科技博物館」へ 〜髙崎竜太朗のウナギストワールドツアー61〜
▼台湾区鰻魚発展基金会が鰻をアピール!! 〜行政院農業委員会の補助金活用〜
▼心に残る、テイクアウトメニュー 〜藤嶋亜弥のうなぎと刻む私の時間!!その16〜
▼成田名物・鰻をオトクに「なりたうなチケ」販売中! 〜12月7日〜、スマホアプリ「TRIP by RYDE」〜
▼今後も放流続けていくべき(藁科組合長談)〜浜名湖発親うなぎ放流事業〜
▼岡谷ならでは!!“うなぎとシルク”のマスク 〜「うなぎのまち岡谷」の会・製作〜
▼今号のうなLady Vol.182
▼「お客様の声はとても大切」国内2大ブランドの「八幡屋」〜取材先で見つけた話題のうなぎ料理専門店 千葉県市原市「八幡屋」〜
▼アユの最期と命の連鎖 晩秋の長良川に通う 〜新美貴資の「めぐる。」102〜
▼結婚式などでも活躍 生活文化にも密着した鯉 「鯉を身近に〜耳よりコラム〜⑧」
▼アイデンティティを持って和食を楽しむ 「1204和食セッション」〜次代に繋ぐ和食の集い〜 世界無形遺産「和食」の大切さアピール 〜4日/東京・秋葉原、富士ソフトアキバプラザ〜
▼明鏡止水

その他。

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“うなぎ+シルク”のマスク 〜「うなぎのまち岡谷」の会・製作〜



長野県岡谷市内のうなぎ専門店、川魚店でつくる「うなぎのまち岡谷」の会(今野利明会長)は、このたび、会のキャラクターである“”すわ湖太郎“”う〜なちゃん“をデザイン、かつ岡谷ならではのシルクを使用したマスク(子供用)を製作、この度、販売を開始した。

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同会では、一昨年(平成30年2月)の岡谷市内のスワンドームでの岡谷寒うなぎまつり、同年10月にはおかやフェスタと同時開催という形で寒の土用うなぎまつりを開催、昨年も“令和初”の寒の土用うなぎ祭りが行われ、盛り上がりを見せた。しかし、今年予定されていた同イベントは、新型コロナウイルス感染拡大防止のために中止となっていた。
 
今野利明会長は「周知のように、新型コロナウイルスで、会の活動ができなかったこともあり、岡谷ならではと言えるうなぎとシルクによるマスクでPRにつなげたかった。会メンバーのお店にも置くようにし、ネット販売も反応次第で検討したい」とマスク製作の経緯、販売について語った。
 
このマスクは、この長野県岡谷市はかつて製紙業が盛んで一世風靡したことからシルクで製作され、デザインは会のマスコットキャラクターである「すわ湖太郎」「う〜なちゃん」をデザインにあしらった。
 
大きさは園児から小学校低学年向きの縦約10センチ、横約18センチ。価格は1500円(税込)。岡谷市役の4階の観光協会窓口で販売している。

▼[お問い合わせ]
岡谷市観光協会 電話0266—23—4854

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最新号20.12.5発行しました!! [本紙記事/速報]


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主な内容〈8ページ建て〉
▼(一社)日本シラスウナギ取扱者協議会が設立 新理事長に森山喬司氏 〜「シラス流通の適正化はじめ、貿易自由化に向け台湾の信頼得たい」〜
▼台湾100kg強と本格化の兆し 〜すでに600kg近い漁獲 前年同期の3倍以上のペース〜
▼昨対128%の59㌧ 〜11月分台湾活鰻対日輸出実績〜
▼5日間で約1万食提供!「発見!ふくしまお魚まつり」11月26〜30日
▼百貨店減少幅改善も、外食苦戦続く 〜チェーンストア・スーパー・百貨店・コンビニ・外食産業の10月分販売概況〜
▼前年同月比19%増の1286.5億万円 食料品は56.1%の伸び 〜9・10月度の通信販売売上高 (公社)日本通信販売協会〜
▼練馬のお魚やさん 丸川水産 今旬のオススメ!その38
▼佐賀県・唐房米穀、鰻重等出展 〜第10回 通販食品展示商談会〜
▼お客様の「美味しい」がモチベーションに 〜取材先で見つけた話題のうなぎ料理専門店 東京都武蔵野市「うなぎ 志乃ざき」〜
▼広東ウナギPRイベント 11月8日〜22日 順徳華僑城歡樂海岸PLUS 〜今月の気になる鰻ニュースin中国〜
▼今号のうなLady Vol.181
▼新技術で養殖ウナギの9割が雌に 〜愛知県水産試験場が新しいウナギ養殖技術を開発〜
▼ニーズ拡大の唐揚げ専門店再び「から揚げの天才」〜真鯉ひろしの「長いものには巻かれよ」その189〜
▼東蒲青年部、定例会を開催 〜東京・中央区「東京吉兆本店」〜
▼活鰻:昨対103%の403㌧ 加工品:昨対136%の721㌧ 〜10月分の活鰻、加工鰻、稚魚ウナギ輸入実績〜
▼メインは中国産も、コロナで消費苦戦 〜ドジョウ 青森産がわずかに入荷〜
▼国内主要大手 シラスウナギ相次いで価格打ち出す 浜名湖池入れ62万円/千葉県指定卸問屋渡し100万円 〜日鰻協の“実状に見合った”指標価格が各県に浸透〜
▼「うなぎの中庄」が初のテイクアウト専門店オープン 〜10日/JR川崎駅、アゼリア「惣菜馳走」内〜
▼うなぎにまつわるエピソード56
▼明鏡止水

その他。


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美味!!「鯉」メニューのお店21〈2016年12月15日号掲載〉 [鯉シリーズ]


同じ味を続けることでお客さんも注文してくれる

埼玉県加須市「うなぎ荒川」

鯉料理を提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。今回は埼玉県加須市にある、川魚料理を中心とした「うなぎ荒川」を訪問。荒川髙代表取締役に、こだわりのうなぎ・鯉料理や消費の動向などについてお話を伺った。
「荒川」は埼玉県加須市の東武伊勢崎線「加須駅」から車でおよそ10分。交通量の多い国道122号線沿いに面している。ウナギやコイはもちろん川魚全般を扱っており、バラエティーに富んだ豊富なメニューの数々が自慢。ほかのうなぎ屋や川魚料理店では味わえない個性的なメニューも多数存在する。

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「うなぎ荒川」の外観

奥の座敷に通されると、既に4〜5人前はあるという豪華な「鯉の活造り」が用意されていた。
「この辺りは利根川と荒川が近いし、昔からコイを食べる習慣があったよ」。
荒川社長は早速そのように教えてくれた。コイは主に隣接する群馬県産で、1尾の重さは1kgのものが多い。中でもお勧めは「こだわりの鯉定食」で、「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」がセットで一度に味わえるという、鯉好きにはたまらない一品。

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上:「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」がすべて味わえる「こだわりの鯉定食」
下:「鯉の活き造り」

「鯉こくは作ってから少し寝かせておくことでより濃厚な味が出るんだ。うま煮は骨を柔らかくすると身が崩れちゃうので、骨をそのまま残している。そうすることでコイ独特の歯応えが出るしね。砂糖と醤油で味付けしているので、少し甘いのも特長だよ」。
荒川社長は味のこだわりについてそう話す。単品でも「鯉のあらい」「鯉こく」「鯉のうま煮」は人気商品となっていて、およそ半数の客が注文。また、化粧箱に鯉が1匹入ったうま煮も土産用として注文が多い。メニューが豊富なためコイの消費も特に減ってはおらず、荒川社長も「常に同じ味で出しているからだと思う。毎回味が変わっていたらお客さんも満足できないしね」と話す。

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化粧箱入りの「鯉のうま煮」は土産用として人気がある

一方、ウナギに関してはさらに人気が根強く、9割近くの利用客が注文する。鰻重から一品料理までメニューはさまざまだが、売れ筋商品は5Pサイズを使用した「竹鰻重」。
「特に常連さんは『この味がいい』『この柔らかさがいい』と言ってくれるし、好きなお客さんは本当によく注文してくれるんだよ。ウナギは蒸すだけで20分かかるから、お客さんには30分くらい待ってもらうことになるけど、やっぱり出来立てを味わってもらいたいからね」。
そのため、ウナギを注文し、待っている時間で鯉のあらいやうま煮などをじっくりと味わうこともできる。

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1日10食限定の「鰻のきも焼のせ 竹の鰻丼ぶり」

一時期、価格が高騰したことがあったが、ウナギの消費も特に落ちていることはなく、横ばいの状態が続いているという。メニューの種類が豊富なことに加え、やはりほとんどの利用客が注文していくことが消費を下支えしているようだ。
最近始めたメニューで人気が高まっているのが、うな丼にうなぎのきも焼きを乗せた「鰻のきも焼のせ竹の鰻丼ぶり」。「プレミアム丼ぶり」と位置付け、2種類の味が同時に味わえるとあって、1日わずか10食限定という貴重なもの。荒川社長も「数量限定でお客さんにはまだ完全には浸透していないけど、これからもっと浸透させていきたいね」と意気込む。

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「若い世代は『鯉のうま煮』や『鯉こく』といってもなじみがないかもしれないけど、比較的年配のお客さんは川魚全般の味を知っている。たくさんメニューがあるのがうちの強みだと思うけど、やっぱりお客さんが注文してくれないことには始まらない。そのためにはやっぱり同じ味で続けていくことじゃないかな。そういう気持ちでこれからも続けていきたい」。
荒川社長は「川魚なら『荒川』という意識を、今まで以上に多くのお客さんに浸透させたいしね」とも強調していた。

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「うなぎ 荒川」の荒川高社長

「うなぎ荒川」
〒347-0123 埼玉県加須市下崎367-2
電話:0480-73-2108


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今号のうなLady〈Vol.118〉2018年10月15日号掲載 [うなLady]


中山 真奈美さん 33歳
三重淡水魚株式会社(三重県桑名市)

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-ウナギは苦手でお店に食べに行くことはないですが、会社の行事など食べる機会があるときは日頃の感謝の気持ちを込めて必ず食べるようにしています。食べているときは「贅沢しているな」と思います。

▼お馴染みのニホンウナギが絶滅危惧種に指定されていることについてどう思いますか?
-日本の食文化を代表するウナギが絶滅危惧種に指定されていることは非常に残念です。業界全体が厳しくなってきていると肌で感じますが、大切な日本の食文化を支えていくのも私たちの務めだと思いますので、日々ウナギの命に感謝し、これ以上状況が悪くならないことを願います。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-忙しい夏場はお客様の注文のkg数も一気に増えます。そのため常に全体を把握し、在庫の状態、足りないサイズなど色々なことを考えながら効率よく作業を進め、ミスなく1日の出荷が終わると喜びとやりがいを感じます。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-お店によってサイズや品質などは一軒ずつ違います。できるだけお客様のニーズにお応えし、喜んでいただけるように常に心がけています。

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美味!!「鯉」メニューのお店20〈2016年12月5日号掲載〉 [鯉シリーズ]


おいしい料理の提供には手間を惜しまず

福島県会津若松市 「会津東山温泉 向瀧」

今回で20回目となる「『鯉』メニューのお店」シリーズは、全国の市町村で養殖鯉の生産量第1位を誇る福島県郡山市の老舗旅館「会津東山温泉 向瀧」を訪問。6代目の平田裕一社長に、鯉料理のこだわりやサービス面での心がけなどについてお話を伺った。

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上:「向瀧」の外観 下:部屋から庭園を見下ろせるのも自慢

会津の名湯「東山温泉」の歴史は非常に古く、740年代の天平年間に発見されたともいわれている。当旅館は元々「狐湯」として会津藩上級武士の指定の保養所となっていたが、1873(明治6)年に平田家が引き継ぎ、「向瀧」として営業。現在でも代々続いている家業として湯守をしている稀少な温先旅館。橋の下にある瀧に向かって建っていたことから「向瀧」という名称が定着した。部屋数は全部で24室あり、庭が広いのが自慢。12〜13の部屋は中庭に面しているため、特に秋には色鮮やかな紅葉を見ながら過ごすことができる。
「30代〜60代まで幅広いお客様にお越しいただいていますが、特にマンション育ちのお客様にとっては日本家屋の建物が逆に非日常的な空間になって新鮮なようです」。
平田社長は人気の理由についてそう話す。

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鯉料理は「鯉の旨煮」と「鯉のたたき」の2品を提供。会津の「鯉の旨煮」は江戸時代、当時の会津藩家老・田中玄宰が自ら手を出して作らせたといわれる古いもので、以来、貴重なタンパク源として魚料理の中で最も位の高い料理となった。6時間じっくりと煮込んで一晩寝かせることでより身が締まり、醤油と砂糖を加えて甘じょっぱく煮ているが、鯉本来の味が引き立つように仕上げてあり骨も気にならない。平田社長も「東山温泉には何軒か旅館がありますが、『鯉の旨煮』を提供しているのは当館だけだと思います」と強調する。

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上:「鯉のたたき」 下:「鯉の旨煮」

また、「鯉のたたき」は以前は「あらい」として出していたが、2002(平成14)年に平田社長が就任した際、「やや小骨が気になるので、細かく刻んでみたらもっと食べやすいのではないか」という自身の発案で誕生したもの。鯉は地元・会津産のものを使用し、1尾から「旨煮」なら3〜4人前、「たたき」なら10人前を調理できる。
「その土地の伝統の料理を召し上がっていただかないとお客様は増えないのではないかと思います。料理は時代によって味や好みが変わってきますし、やはり『旨煮』にしてもお客様から『おいしい』と言っていただけるものを作っていかなければなりません。そのため煮込む時間も以前より長くしました」。

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そう考えていた平田社長は就任後、料理を大幅にリニューアル。「旨煮」を鍋に並べる際にもなるべく均等に火が回るようにした。「おいしいものを作る」という一心で醤油も変えたが、今まで鯉をあまり好きではなかった宿泊客が「実際に食べてみたらおいしかった」と感想を述べるケースも多いという。
「やはり鯉の消費は一時期に比べてかなり減っています。会津でも昭和の終わり頃から人を集められる食材が優先され、鯉料理を味わえるお店も少なくなってしまいました。おいしさをきちんと伝えられる料理を出すには調理の過程を省略しないことです。それが最終的に消費の回復につながるのではないでしょうか」。
平田社長は「その場所でしか食べられない料理を出し、山間部の方でも積極的に鯉料理を出すように変えていくべき。同時にじっくり時間をかけておいしいものを提供することです」とも強調する。

「最近はファーストフードのようにいかに時間を短縮するか、そればかりが研究されすぎていますが、料理は簡略化してしまうと味も質も落ちます。生産性を重視し、おいしいものを提供するには料理のプロセスはむしろプラスしてもいいでしょう。そのためには余分な動きを減らすなど、調理を担当するスタッフの動きを見直すことも大切です」。
調理現場のスタッフ1人1人が「時間をかけておいしい料理をお客様に提供する」という意識を持つことも不可欠だろう。

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「会津東山温泉 向瀧」の平田 裕一社長

「会津東山温泉 向瀧」
〒965-0814 福島県会津若松市東山町大字湯本字川向200
電話:0242-27-7501


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今号のうなLady〈Vol.117〉2018年10月5日号掲載 [うなLady]


安藤 恭子さん(39歳)
安藤食品サンプル製作所(三重県桑名市)

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-おめでたいときのお祝いに、頑張りたいときに、元気になってほしいときに、家族が揃ったときに食べたくなります。特別なときに食べるもの、旬に家で食べられるものというイメージです。

▼お馴染みのニホンウナギ(学名:アンギラ・ジャポニカ種)が絶滅危惧種に指定されていることについてどう思いますか?
-なじみのある食品なので、絶滅してほしくないです。何をどうすれば、これからもおいしいウナギを食べられるのか、知りたくなりました。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-(当社の製品を)お客様のお店で使っていただいているのを見たとき、おいしそうと言っていただけたとき、自分の手で0から10まで作れる自由度と充実感。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-水分でしっとりのツヤなのか、油分でジューシーなツヤなのか、食品に合った美味しそうなツヤ感をサンプルで表現できるよう心がけています。

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