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今号のうなLady〈Vol.105〉2018年5月25日号掲載 [うなLady]


中村 紘子さん(35)
人材派遣「Tiara」勤務

Q.どんなときにうなぎを食べたいと思いますか?
A.実は職場近くに鰻屋さんがあるので、毎日食べたくなってます!(*≧∀≦*)

Q.ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されていることについて、どう思いますか?
A.もう二度と食べない!!…とはなかなか言い難いので、密漁をなくし稚魚の確保を、また、研究が進み、完全養殖のうなぎが市場にたくさん出回ればと思います。

Q.お仕事のやりがいをお聞かせください。
A.求職者の方が楽しく活躍できる職場と、お店が求める人材を上手くつなぎ合わせられたときにいただく感謝の言葉が励みになっています!

Q.お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
A.どんなときでも元気に笑顔でいることで、みなさんを気持ち良く送り出せればと思っています!

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「蒲焼店が考える“これから”」121 〜2018年10月5日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


渡部 幸和料理長
(うなぎ わたべ/東京都文京区)

『業界全体をより良くするための仕組み作り』

2019鰻年度に入り、1ヶ月余り。ウナギの消費も落ち込み、活鰻相場も9月より、じわり下がり始めた。こうした仕入れ値の変化の一方、貴店のメニュー価格に変更はあったか。
「当店では値上げをしていません。年明け1,2月と相場は暴騰し、“夏にまた上がるだろう”という産地からの情報も聞いており、その時に値上げようとそれまでは値上げをしまいと決めました。7,8月と結局は大幅な値上げもなく、9月には周知のように値下がりました。値上げをしなかったことは苦しかったですが、結果的に他店との差別化を図れ、売れ筋のうな重(アミ串/原料3.3尾)も4,212円(税込)を維持しています」

ところで、貴店では販促を行なっていますか?
「結論から言えば、とくにしていません。たまにSNSで少しアピールする程度です。ただ、2年前の今頃、ウナギのサイズアップ、また品質向上を考えていて、当店のタレともマッチしたこともあり、思い切ってウナギの仕入れ先を変え、そのタイミングでミシュランガイドに掲載されたのがPRにつながり、じわりお客様が増えています。PRするにしても“うるさくならない”程度に自然な形で行えればと思います。またインバウンドは全体の5%程度ですが、メニューには英語の表記、弟の善隆店長も英語を話すことが出来るので、うまく対応しています」

貴店が扱うウナギの産地は?
「産地の方に“その都度、良質なものを”とお願いし、活鰻を仕入れています。時期によっては中国産を扱うこともありますが当初、自分自身が持っていたイメージと異なり、品質面など遜色もないですね」

昨今、ウナギ資源問題が取りざたされているが、資源保護に対しての意見は?
「あれだけ資源問題が取り上げられているように、当店では天然ウナギを扱っていません。ただ、“天然=美味しい”というイメージが強烈で、天然ウナギの使用を通してお客を呼ぶ動きもあるようです。これらの根本には、構造的な問題があるのだと思います。例えば、スーパー、あるいはコンビニ向けに大量に養殖したものを加工するため、シラスを多獲するわけです。一部では大量廃棄の問題もありますが、決して“採ってはだめ”ということではなく、極力“無駄”のないような漁獲、流通を考えた仕組みを構築していくことが大事だと思います。そうしたことをきっかけに資源が保護され、将来、胸を張って天然ウナギを使用できる機会もくるかもしれません」

資源と同様、懸念されるウナギ職人不足、何が原因か。
「やはり、受け入れ側の体制を変えることにあるのではないでしょうか。拘束時間が長くて給料が安いのなら、やはり人は寄ってきません。フレンチをやっている先輩がいるのですが最近の若い子は入ってすぐやめてしまうらしいです。“賃金”と“休暇”の2つの改善が今後もっと大切になってくるのではないでしょうか」

厳しい業界のなかで専門店として生き残っていくにはどうすべきか。
「業界全体をよりよくしていくためのアイデアは、多くの皆さんが常に考えていると思います。しかし、そうした意見を汲んでくれる場、機会がありません。お客さんを大切にすることは無論ですが、一方で業界全体をより良くしていくことも重要です。そうした業界の仕組み作り、あるいは強化がより大事になっていくでしょう」

[データ]
「うなぎ わたべ」
〒112-0002 東京都文京区小石川1-9-14
電話:03-3812-7448

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美味!!「鯉」メニューのお店12〈2016年8月10日号掲載〉 [鯉シリーズ]


千葉県成田市「川豊」

品質・技術の伝承で消費拡大に繋げる

鯉料理を提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。今回は千葉県成田市にある老舗のうなぎ専門店「川豊」を訪ね、三代目の伊藤小澄代表取締役に鯉料理のこだわりや今後の展望などについてお話を伺った。

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取材した日は「成田うなぎ祭り」を開催中とあって続々と観光客が訪れていた

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店内の座敷は広く、ゆったりできるのも自慢

「川豊」は明治43年に創業。当時は印旛沼や利根川などで主に鰻や鯉などの卸をしていた。
成田市田町に「川豊」の前身である「丸豊川魚店」を構えたのが大正14年。この頃から卸に加えて蒲焼の販売や飲食も手がけるようになり、成田山の参道界隈のお店にも本格的に卸を始めた。現在の本店がある同市仲町に移転したのは昭和42年。屋号を「川豊」と改め、本格的な鰻と鯉の専門店として営業を開始した。現在の場所は成田山新勝寺のお膝元、周辺は新勝寺を訪れる大勢の観光客で常に賑わいを見せている。

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「鯉のあらい」

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「鯉こく」

提供している鯉料理は「あらい」と「鯉こく」。鯉は群馬県産の1尾1kg〜1.5kgのものを使用しているが、伊藤社長は「群馬県産は赤城山の冷たい雪解け水を使っているので、特に身の締まりがいいのが特長です」と説明する。また、「川豊」は本店・別館・西口館と3店舗あるが、いずれの店舗でも大きな生簀を所有。繁忙期でもt単位で鯉を生かしておけるのも強みだ。

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品質と技術の伝承が消費拡大につながる

「鯉こくは鯉のだしをどれだけ取るかが重要です。甘くなりすぎずにいかにだしを利かせるかに普段から気をつけています」。
伊藤社長は料理へのこだわりについてそう話す。また、「あらい」は独特の食感が自慢。利用客からも「初めて食べたがおいしい」という声が寄せられているが、伊藤社長は「さばいている職人も20年以上のベテランが多く、技術にも長けています。湯がくときの温度管理もしっかりしているのも大きいでしょう」と、職人による技術も大きいことを強調した。

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「うな重」

鯉料理を注文するのは比較的高齢の客が多い。昔と比べるとやはり消費は落ちているというが、先日には30代くらいの女性客のグループが注文し、「とてもおいしかった」と喜んでくれたこともあった。消費の拡大に向けた対策はあるのだろうか。
「別館でうな重と鯉が同時に味わえる『川魚御膳』を提供していますが、お客様から根強い人気がありますので、本店でも気軽に食べられる料理として提供を検討中です。また、川魚という日本の伝統の食文化を守るためには品質と技術が問われます。当然、技術の伝承という義務は重いと感じています。若い職人を育てることが、ひいては消費の拡大にもつながると思いますから」。
伊藤社長はそう話し、品質と技術の伝承も重要だという考えを示した。

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伊藤小澄代表取締役

「川豊本店」
〒286-0027 千葉県成田市仲町386
電話:0476-22-2711

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今号のうなLady〈Vol.104〉2018年5月10日号掲載 [うなLady]


新宮 志歩さん(26歳)
ラジオDJ・レポーター・MC
(SOプロモーション所属)                     

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-鰻重、白焼き、肝焼きと、毎日でも食べたいぐらいうなぎラバーです。実際は、これは決めたいと思った仕事の前や、大きな現場が終わったときなどに食べる私の「癒し」であり、「パワー」的な存在がうなぎです。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されましたが、伝統の食文化を絶やさないためには何をすべきだと思いますか?
-飲食とは関係ない仕事のため、皆さんのご苦労は見たり聞いたりしているだけになりがちですが、まずは正しい現状を知ること。そして、感謝しつつたくさん食べる機会をつくることが一番だと思っています。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-鰻関連の方含め、中央区を中心にたくさんの方にラジオを通してインタビューをしています。幅広い分野のゲストを番組にお迎えし、その魅力をリスナーの皆さんに伝えられることがこの仕事の醍醐味です。私自身もかなりの食いしん坊なので、美味しいもののお話を聞けるだけでただただ幸せです!

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-インタビュー相手や取材先の方と一緒になって楽しむこと。そして、人から言われたことは全て受け入れて実行することです!

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美味!!「鯉」メニューのお店11〈2016年7月25日号掲載〉 [鯉シリーズ]


福岡県筑紫野市「鯉 ひろまつ」

「マックスバリュで『鯉の洗い』を地道にPR」

鯉料理を提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。11回目を迎える今回は、西鉄二日市駅から車で10分、福岡県筑紫野市内にある「鯉 ひろまつ」。こちらは、50余年の歴史を持つコイ養殖最大手で年間800トンを誇る広松養魚場直営で、約25年前から営業をスタートしている。

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「鯉 ひろまつ」の外観

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「鯉 ひろまつ」の店内

「当初は、持ち帰り専門店でしたが、お客さんからのご要望もあり、イートインのスペースをまずは自宅で始めました。しかし、昼も夜も、となるとさすがに無理が生じ、店舗をつくることになりました」。
そう説明してくれたのは広松養魚場の広松正道専務取締役。1、2階合わせ、テーブル席・小上がり含めて計45席を数える店舗では「鯉アライ」630円、皮のコリコリとした食感が楽しめる「皮つきアライ」800円、「鯉のタタキ」800円、「鯉カルパッチョ」800円、「鯉定食」(鯉アライ、鯉コク、小鉢、鯉の甘露煮、香物、ご飯)1,600円、「ウロコチップ」150円、「鯉の甘露煮」420円、「鯉の南蛮漬」315円、「鯉コク」(大)420円、(小)210円、「鯉のあんかけ」3,500円、「鯉鍋」(3〜4名分)6,000円と、養鯉場直営だけにメニューも豊富だ。ほかにもウナギ、スッポン、アユなどもラインナップされている。

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「皮つきアライ」

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「鰻定食」

「多くの鯉メニューの中でもとくに『鯉アライ』、『鯉コク』がよく出ますよ。うちでは、鰻定食も提供させていただいていますが、一緒に鯉アライを頼む方も多いです。原料となるコイは流水式養殖で育ったものを扱っていてとくに身も締まっています」。

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店内のいけす

一方、国内最大手だけにコイの流通についてはどう見ているのだろうか。周知のように平成15年に起きたコイヘルペス問題による影響は根深く、当時、全国で8,000トン近くあったコイの養殖生産量は平成27年には3,256トンと半減以下となっている。生産者でもあり、流通業者でもあり、販売者でもある広松専務には、現状がどのように映っているのだろうか。

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「鯉のうろこチップス」

「正直、現状維持が精一杯です。ひとつの目標としては、コイヘルペス問題が起きる前の時点に戻すことで、地道にコイをアピール、営業をかけているところです。お陰様で昔からつながりのあるバイヤーさんを通じて、筑後川水系沿いのイオングループのマックスバリュ14店舗で『鯉の洗い』を扱っていただくことになりました。また5月1日の『鯉の日』に合わせて同月1〜5日の期間に行なわれた、佐賀県小城市のコイ料理の名所である清水(10件ほど鯉料理専門店が軒を連ねる)でのイベント『清水鯉まつり』では、テレビ、新聞、雑誌等メディアも取材、幅広くPRしていただいた。若いカップルから年配の方まで老若男女、多くの人にきていただきました。11月に行なわれる「清水竹灯り」という、紅葉のライトアップで有名なイベントもあり、そうした機会にいかにコイをPRしていくかが大事。まずはコイを一人でも多くの人に食べていただくことが大事ですから」と話しながら、またひとつの案として「“全国食用鯉品評会”で受賞したコイ料理をまとめたレシピ本を製作し、ホテルや旅館に配布、どんどんコイ料理を提案するのもいいかもしれない」と話している。

ビタミンE、コラーゲンを豊富に含むほか、体を構成するタンパク質に必要不可欠なアミノ酸が20種以上も含まれる等、美肌・健康に欠かせない商材、コイ。一にも二にも、“PRが大切だ”と強調する、コイ養殖最大手・広松専務のさらなる働きかけを注目したい。

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広松養魚場の広松正道社長(左)と、子息の真太朗さん

▼<ひろまつ>
〒818-0073 福岡県筑紫野市塔原西2-18-8
電話:092-922-3457
営業時間:[月・水〜金]11時〜19時30分[火]11時〜15時30[土・日・祝]11時〜20時


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最新号20.5.25発行しました!! [本紙記事/速報]


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主な内容〈10ページ建て〉
▼新仔初揚げシーズンイン 「無理な厚飼いなく成育順調」(山本組合長)「アソートは需要に見合った4尾主体」(柴崎組合長)
▼6月半ばから潤沢な流通!〜愛知三河一色、夏に向けて供給体制万全〜
▼3ヶ国1地域で81.7㌧ 〜中国が全体の半数占める〜
▼コロナ影響甚大、昨対半減の53㌧に 〜東淡4月分〜
▼鰻用2ヶ月連続のプラス 〜4月の養魚用配合飼料生産〜
▼全国の鰻蒲焼支出額、3ヶ月連続のプラス 〜家計調査3月分(速報)2人以上の世帯〜
▼今ここ Be Here Now 〜大高未貴のなんくるないさぁ〜 その84〜
▼故はらたいら氏命名「かくれうなぎ」通販でも購入可能に 〜「かくれうなぎ誕生の店 川八」静岡県南伊豆町〜
▼浮世絵で見る江戸のうなぎ 〜藤嶋亜弥のうなぎと刻む私の時間!!その9〜
▼新型コロナで出荷・価格とも前年より下降 〜天然アユ初競り/岐阜市中央卸売市場〜
▼魚屋で遭遇したウナギ(?)に大興奮! 〜髙崎竜太朗のウナギストワールドツアー54〜
▼「少しでも応援できれば」『疫病祓符(えきびょうはらいのふ)』奉製 〜京都・三嶋神社〜
▼今号のうなLady Vol.164
▼お取り寄せうなぎ 〜自宅でゆっくり“うなぎ食”〜
▼お店で美味しい料理、素晴らしいサービス 「新生活様式云々も、飲食店の“ここ”は変えるべきではない」〜「日本橋いづもや」三代目・岩本公宏氏が切実な訴え〜
▼全国鮎養殖漁業組合連合会・木村泰造会長に聞いた 〜ネット通販は活路あり 簗に観光客呼び込む工夫も〜
▼支援なければ日本の水産業は終わる/新型コロナ禍による市場の現状と現場の声 〜皆大変であることを理解してほしい(東卸・山﨑副理事長)〜
▼「事態はむしろ悪化」第二波懸念 〜淡水魚組合・木原組合長〜
▼4月の訪日外客数ほぼゼロに!日本政府観光局
▼タクシー会社の大栄交通が鰻専門タク配サービスを開始 〜鰻専門店の負担はゼロ、エリアは東京23区と武蔵野市・三鷹市〜
▼練馬のお魚やさん 丸川水産 今旬のオススメ!その29
▼前年比2割安の573円/kg 〜銀ザケ市況〜

その他。


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「蒲焼店が考える“これから”」120 〜2018年5月10日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


若林 礼子さん
(うなぎ若林/山形県鶴岡市)

『安易に安売りせず、ブランド力高める』

今シーズンのシラスは2013年と同水準の大不漁となった。年明け早々、1,2月と活鰻相場は暴騰し、現在、史上最高値を示している。専門店間でも早いところでは2月、遅くても新年度の4月から、メニュー価格を相次いで値上げするなど仕入れ高に対応した動きが目立っている。貴店での対策はどうだろうか?
「当店では5年前に値上げした時点の仕入れ値と現状が同等で踏み止まっている為、現時点では値上げやメニューの変更はしておりません。今後については検討中です」

厳しい販売環境のなかで、貴店では販売促進や、あるいはインバウンド対策などを実施しているのだろうか? 
「県や市の観光PR事業、インバウンド対策への積極的参加、FaceBookなどSNSでの宣伝を行なっています。お客様ご来店時は英語のメニューや指差し応対表を活用しています」

年明け早々、シラス大不漁の影響から、国産供給が一気にタイトになり、代わりに中国、台湾産活鰻といった海外産の依存度が急激に高まったことは記憶に新しい。そうしたなかで貴店の国産、中国産、台湾産に対して、どのような見解をお持ちだろうか?
「お客様から直接、聞かれることもあり、基本的には国産を使用しております。今年に入り、入荷がさらに難しくなっている ため、台湾産など海外産の安全性の周知徹底により、お客様のご理解が得られれば検討する必要があると考えています」

ところで、近年進んでいるニホンウナギの資源保護管理。エリアによっては天然ウナギの漁獲規制など行われているが貴店の”管理問題”に対する意見はどうだろうか?
「当店では天然ウナギを使用していません。他水産物同様、海外の水産物需要の増加、黒潮の変動や、異常気象、林業やダム・河川など自然環境の変化、様々な要因が影響していると考えられます。大きな枠組みにおける情報共有と研究、また一般の方への周知を行っていけたらと思います」

近年、深刻の度合いを高めるウナギ職人不足(※今シーズン、シラス大不漁による相場高騰、供給懸念から職人のリストラの話あり)。その育成や確保についての意見は?
「私自身、修業中の身ですが、商材の高騰でなかなか練習が出来ないという部分はあります。また現状からみて、先行きの不安から鰻一本で勝負するのは難しいのではないか、とも思っています。しかし、他飲食業との差別化は充分に図れるので、専門職としてのPRと価値の向上が鍵となるのではないかと思います」

シラス大不漁による資源問題の不安、相場高騰、供給懸念など、販売を取り巻く環境は一変しているなか、専門店として今後、取り組んでいくべきことは何だろうか?
「今や高級魚となった鰻です。安易に安売りを行うのではなく、ブランド力を高めてお祝いやハレの日の物として PR する方が良いのではと思っています。一方で、召し上がった事のない方でも気軽に本格的な味を楽しめるメニューの開発も今後、行っていく必要があると思います」

[データ]
「うなぎ若林」
〒997-0015 山形県鶴岡市末広町11-9
電話:0235-24-3701

若林礼子さん/うなぎ若林.JPG

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今号のうなLady〈Vol.103〉2018年4月15日号掲載 [うなLady]


星野奈美さん(43歳)
コピーライター・都内在住

▼どんな時にうなぎを食べたいと思いますか?
-疲れた時や季節の変わり目など、体に負担がかかる時にふとうなぎが食べたくなりますが、随分と値段が上がってしまったので、あまり気軽に行けなくなったのが残念です。年を重ねるほど好きになる、奥深い大人の味というイメージです。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-天然も養殖も厳しい現状がありますが、保護優先でうなぎを未来につないでほしいです。そのせいでうなぎを食べる機会が減るのは仕方のないことだと思います。いずれは完全養殖ができるように研究が進むことを願います。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-クライアントのオーダーに応え、商品が売れるとやりがいを感じます。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-世の中の動きと担当商品の状況に敏感でいられるよう、情報収集を怠らないようにしています。また、座り仕事なので日頃から運動を心がけています。

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「蒲焼店が考える“これから”」119 〜2018年4月15日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


横山 純哉代表取締役
(うなぎ会席 藍の家亭/東京都大田区)

『資源確保のために働きかけることが第一』

今シーズンのシラス大不漁。メニュー価格の値上げなど、対策の実施は?
「仕入れ価格上昇に伴い、当店では三月一日より販売価格の変更、メニュー改定を実施しました。また、鰻を大きいサイズに変更、さらに蒲焼きの大きさに応じて展開するメニューも変更しました」

販促やインバウンド対策は? 
「今までご来店いただけなかった層、またよくご来店いただいているお客様に当店のことをよく知っていただけるように、インスタグラムをはじめとするSNSを利用した販促を実施しています。また、海外のお客様がご来店された際には英語表記のメニューを用意しています。当店のある蒲田近辺には電車やバスなど羽田空港までの直結便があり、海外の方でも安心してご来店いただけるような対策もしていきたいです」

貴店の国産、中国産、台湾産に対する見解は?
「主に国産を使用し、時期によっては台湾産を使用することもありました。シラスの歴史的大不漁を受け、外国産を使用する専門店も今後増えていく中で、外国産の安全性も伝えていく必要があると考えます」

ところで”管理問題”について、の意見は?
「天然の使用は考えておりません。資源問題解決のためには、まず生態を学んだ上で解決策を見出すべきではないかと考えております。研究をされている先生方の著書や講義を拝聴し学ばせていただく中で、ウナギを守り、絶滅させないための保護活動を通して一般の消費者にこの危機的な実態を伝えたい、と考えています。現在、当店でも何らかの形での募金活動を考えており、それが完全養殖か自然保護かなど含めて検討しています」

近年、深刻の度合いを高めるウナギ職人不足。その育成や確保についての意見は?
「シラス捕獲量減少や価格高騰などのニュースから、特に若い方は、その魅力を上回る不安を抱かれているのではないかと危惧します。ですが、うなぎ料理は日本の伝統的な食文化の代表として、世界に誇る素晴らしい料理であると自負しております。この業界に携われることに、喜びと使命感と持っています。若い世代の方にもこの思いが伝わるよう、まずは発信し続けることが重要であると考えます。質の良い料理提供だけでなく、店舗の雰囲気や接客含め店舗全体の価値を高め、売り上げを伸ばしていくことが重要ではないでしょうか」

専門店としての取り組みは?
「今日ほどウナギの資源確保が叫ばれることは今までなかったように思います。今こそ目先の利益を求めるのではなく、資源確保のために働きかけることが第一であると考えます。お客様のお声が直接届く立場であるからこそ、募金活動も含め、SNS等のお客様の目に留まりやすい媒体を利用してこの現状(シラス大不漁・ワシントン条約)を伝えていくべきではないでしょうか。そして、味、接客、雰囲気すべてにおいてお客様の期待以上に満足してもらうためにおもてなしのこころで喜びと感動を伝えていきたいと考えています」

[データ]
「うなぎ会席 藍の家亭」
〒144-0051 東京都大田区西蒲田7-27-5
電話:03-3735-3603

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最新号20.5.10号補足 [本紙記事/速報]


2020年各国鰻加工場データマップブログ用 のコピー.png









本紙最新号5月10日号では、2020年各国鰻加工場データマップも付録として同封しております。

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美味!!「鯉」メニューのお店10 〈2016年7月15日号掲載〉 [鯉シリーズ]


茨城県潮来市
「割烹 清水屋」

鯉料理を提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。10回目の今回は茨城県潮来市の「割烹 清水屋」を訪問。8代目の大﨑一彦店主に店の歴史や料理へのこだわり、消費の拡大に向けた方策などについてお話を伺った。

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「割烹 清水屋」の外観

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ゆったり広々とした店内

「割烹 清水屋」は潮来市にある、天然うなぎや鯉料理が自慢の川魚料理の老舗。すぐ近くを利根川が流れ、本紙6月25日号の第8回で紹介した同市の割烹旅館「銚子屋」とは至近距離にある。
創業は安永3(1774)年。江戸時代、杉田玄白らが『解体新書』を刊行した当時から続く、240年もの長い歴史と伝統を持つ老舗だ。創業当時は常陸利根川の畔にあり、旅館を営んでいた。昭和30(1955)年4月に公開された松竹映画『娘船頭さん』のロケも水郷潮来で行われ、主演した美空ひばりも当地を訪問したが、残念ながら「清水屋」に宿泊する機会はなかったという。

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「鯉のあらい」

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「鯉の旨煮」

2回の移転を経て、現在の場所に移ったのは昭和49(1974)年。移転すると同時に川魚料理店に業態を変更した。天皇陛下が皇太子だったころに当時の玉造町の水産試験場を訪問した際、「清水屋」に立ち寄り、食事を提供したこともある。
席数は約200席。テーブル席28席のほか、個室が5部屋、宴会場も2部屋あり、1人でも団体でもゆったりと食事を楽しむことができる。5年前の東日本大震災で建物のおよそ半分が被害を受け、今も使用できない部屋があるが、毎年6月にはあやめ祭りの開催もあって大勢の観光客で賑わいを見せ、今年も6月は団体客で店は大混雑だった。

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鯉は1尾約2.5kgと比較的大きめ

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「うな重」

「昭和の終わり頃、バブルの最盛期が売り上げのピークでした。バブル崩壊後は苦戦が続き、今はピーク時の5分の1くらいにまで落ち込んでしまっています。地元のお客様にとっては逆に敷居が高くなってしまったのかもしれません」。
大﨑店主はそう振り返る。平日の利用客は高齢者が多く、土日祝日は子や孫を連れた家族連れも多い。現在では都内を含め、大宮・柏・習志野など近隣県からの利用客が8割を占めているという。
提供している鯉料理は「あらい」と「うま煮」。かつては霞ヶ浦産の天然を使用していたが、漁師自体が減っていることもあり、今では霞ヶ浦で養殖された鯉を使用。1尾約2.5kgと比較的大きめなのが特徴だ。養殖の方が天然と比べて柔らかいが、その理由について大﨑店主は「運動量の差だと思います」と話す。「あらい」は調理する上で内臓やはらわたなどをよく洗い、60度くらいの湯で湯がいて氷水でしめるのがポイント。また、「うま煮」は秘伝のたれでじっくり煮込んだ甘辛い味わいが自慢で、「やみつきになる味」と好評。いずれも初めて食べた利用客から「泥臭いイメージがあったが、臭いは気にならなかった」という声が多く寄せられている。

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一方、うなぎは5月上旬〜10月下旬くらいまで利根川で獲れた天然うなぎが入荷。肉厚で柔らかく、定食の「天然うな重」はその味を求めて遠方から足を運ぶ利用客もいるほどの人気で、天然を扱う時期はほとんどの利用客が注文する目玉商品となっている。「鯉のあらい」「鯉のうま煮」「うな重」「わかさぎの塩焼き」などがセットになっている「川魚コース」では養殖うなぎを使用しているが、利用客から希望があれば、天然と養殖を一切れずつ出して食べ比べてもらっている。大﨑店主が「味の濃厚さと柔らかさが違います」と話すように、実際に食べた利用客からも「全然違う」という声が多い。

ただ、全体的な消費については「うなぎは特に大きく減ってはいませんが、やはり鯉は下がっています。KHVの影響もあるのかもしれません」と、厳しい状況が続いている。鯉の消費拡大に向けて何か考えている対策はあるのだろうか。

「メニューが多いわけでもなく、いろんなメニューがあったとしても必ずしもお客様が評価してくれるとは限りません。やはり地道に味のいい料理、質のいい料理を提供することではないでしょうか。新しい料理を考えるのも骨がネックになってしまってなかなか難しいです。若いお客様の中にはうなぎや鯉を食べて『こんなにおいしいんだ』と感動する方もいらっしゃいます。いいものを提供すれば必ず消費の拡大につながると思っています」。
大﨑店主はそう述べ、地道にいい料理を提供することの大切さを強調した。

大崎代表.JPG

















大﨑一彦店主

「割烹 清水屋」
〒311-2437 茨城県潮来市永山2651
TEL:0299-64-2011
営業時間:5月〜10月/11時〜18時(以降は予約) 11月〜4月/11時〜17時(以降は予約) 月曜定休

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最新号20.5.10発行しました! [本紙記事/速報]


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主な内容〈8ページ建て〉
▼国内加工メーカーに聞く現状と見通し 通販、真空パック好調 〜販売量を左右するのは価格次第、新仔も然り〜
▼奪われた社会の連繋 コロナの試練を乗り越えて 〜新美貴資の「めぐる。」95〜
▼長野県岡谷市「観光荘」宮澤社長がオンライン講座 〜年商2倍、8期連続増収・増益〜〈船井総研主催〉
▼85%ダウンの26t 〜台湾活鰻対日輸出実績 4月分〜
▼3ヶ国1地域で6年ぶり70t超え 〜シラスウナギ池入れ状況〜
▼うなぎもドライブスルー 〜和歌山県和歌山市「東鳥春」〜
▼新型コロナ禍、鰻業界にも波及 重大行事・イベント等軒並み中止・延期へ 〜鰻業界全体がコロナによって閉塞感に覆われる〜
▼家族も笑顔に テイクアウトの「家うなぎ」〜真鯉ひろしの「長いものには巻かれよ」その181〜
▼『笑顔(きち)を呼ぶ鮎(さかな)』第17号発行!/全国鮎養殖漁業組合連合会
▼今号のうなLady Vol.163
▼百貨店33.4%減、過去最大の落ち込み 〜百貨店・外食産業の3月分販売概況〜
▼水揚げ量70t余 量販店に足並み合わせる 〜銀ザケ市況〜
▼3月分の活鰻、加工鰻、稚魚ウナギ輸入実績/活鰻:昨対52%の320t 加工品:昨対93%の828t 〜活鰻と加工、対照的な結果に 活鰻は“昨対半減”深刻な状況〜
▼アフターコロナで見えてくるもの 〜えっせい 鰻に魅せられて その111〜

その他。

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今号のうなLady〈Vol.102〉2018年4月5日号掲載 [うなLady]


古川ゆかりさん(40歳)
専業主婦(都内在住)            

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-ウナギはとても美肌効果が高いので、紫外線が強くなるこれからの季節「食べるエステ」として週1回は食べたくなります。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-とても謎が多いと聞いています。専門家の方々に研究を進めてもらうのはもちろんですが、私たちも他人事だと思わずに真摯に受け止めることが大切だと思います。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-仕事をしていたときは患者さんの笑顔がやりがいでした。今は専業主婦なので、子供の毎日の成長を側で見ていられることがとても嬉しいです。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-子供たちに怪我をさせないよう目を離さないことを心がけています。そして、常に笑顔でいるようにしています。

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今号のうなLady〈Vol.101〉2018年3月25日号掲載 [うなLady]


松崎 智子さん(36歳)
(株)レジャークリエイトサービス

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-「ウナギはお肌にいいのよ!」とよく母が言っていたので、肌あれ、乾燥が気になるときに食べたくなります!(^-^)

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-やはり天然ウナギが食べたい!という気持ちはありますが、これからは最高のエサ、水、飼育で育った養殖ウナギをもっと食べてみたいです。天然資源を守りながら、ウナギの完全養殖の実用化に向けて頑張ってもらいたいです。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-お客様の笑顔と、売上の数字です。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-毎日、不規則な勤務ですが、美を保ち、身体が資本の仕事なのでうまくリフレッシュして、いつも元気でいられるように心がけています。

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「蒲焼店が考える“これから”」118 〜2018年3月5日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


棚田 郁哉店主
(うなぎや/長野県飯田市)

「鰻にはかぶと、ひれなど捨てるところはない」

今シーズンのシラスウナギ漁は、かつてない大不漁に見舞われている。年明けから、活鰻相場はこれまでにない早さで上昇、すでにこの3月の時点で、大不漁だった2013年ピーク時の相場にほぼ横並びとなった。かつ、依然として“天井価格”とは言い切れない現状においてメニュー価格の値上げ、あるいはメニュー内容の変更などの検討はしているのだろうか。
「今までは、内税で対応させていただいていましたが、税別に変更し、消費税分の値上げを現在、検討しております。また、鰻会席の献立に鯉など鰻以外の食材を入れる事で原価を下げようと思っております」

前述のように近年は仕入れ高を背景に厳しい販売状況が続いている。現状において、販売促進や、あるいはインバウンド消費(訪日外国人旅行者)のために何らかの対策を実施しているか。 
「お店をオープンしてまだ一年ですのでまずは知名度を上げるために、パンフレットの作成・配布、また地域の食のイベントに積極的に参加しております。外国人のお客様は少ないので、今はインバウンド消費の対策は行っておりませんが、外国人が増えれば積極的に行っていきたいです」

近年、仕入れ高を背景に厳しい販売状況を強いられる一方、今夏は前半戦の“シラスウナギ不漁”から、国産新仔が絶望的との見方が濃厚のなか、貴店の国産、中国産、台湾産(※どれも同じニホンウナギ[アンギラ・ジャポニカ種])に対する貴店の見解はどうだろうか?
「以前、私どもでは、国産に関して新仔に合わせて7月頃から10月いっぱい、11月上旬からは中国産を扱って来ました。しかし、ヒネの方が『こく』があり美味しいと喜ばれますのであえて新仔にこだわりはありません」

ところで昨今は、今シーズンのシラスウナギ大不漁も相まって、これまで以上にウナギ資源問題が大きくクローズアップされている。専門店間では近年、天然ウナギ不使用の動き、完全養殖の商業化に向けた研究機関、最近では、天然ウナギの生息環境整備に関連する”石倉カゴ”設置費用に向けた募金の活動などが見受けられる中、“資源保護・管理問題”に関して、どのような意見を持っているか。
「私共の店では天然物は使用しておりません。全国的に4尾、または3尾など一つ上の太いサイズの物を使用すれば、シラスウナギの頭数は一緒だとしても、使用量が増えるのではないかと考えます」

ウナギ資源問題と同じように近年、深刻の度合いを高めるウナギ職人不足。その育成や確保についての意見はあるだろうか。
「ウナギ職人だけの問題ではなく、目指す魅力があるかないかの問題だと思います。給与、安定、労働時間など他職と比べるところはあると思います。調理の現場を見たり、技術を見てもらうことで、まずは興味を持ってもらう事がとても大事だと思います」

専門店を取り巻く環境は、周知のようにウナギ資源問題はじめ、高値安定となる価格面など一変するなかで、〝鰻専門店〟として今後、どうあるべきなのか、あるいは何をしていくべきなのだろうか。
「大変な現状ではあると思いますが、スーパーから専門店まで“廃棄”という現状が散見される中で、私共料理人に出来る事は、大衆化しない事にこだわり、鰻にはかぶと、ひれ、骨まで捨てるところもありません。ですから、資源を守るという意味だけではなく、お客様に鰻の違った食べ方を知って頂きたいと考えております」

[データ]
「うなぎや」
〒395-0001 長野県飯田市座光寺5-95-1
電話:0265-24-4350

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美味!!「鯉」メニューのお店⑨〈2016年7月5日号掲載〉 [鯉シリーズ]


中国料理 新宿「古月」

鯉の薬膳料理で心身とも健康に

「鯉」メニューを提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。今回は東京・新宿にある中国料理店 新宿「古月」を訪問。前田克紀料理長にメニューのこだわりや、利用客へのアプローチの方法などについてお話を伺った。

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「新宿 古月」の外観と店内

「古月」は平成19年6月、現在の場所に支店としてオープン。本店は台東区池之端にあり、前田料理長は入社以来、本店で修行を続けていたが、平成24年4月に暖簾分けという形で師匠から譲り受けた。すぐ目の前には新宿御苑が広がり、窓から四季折々姿を変える新宿御苑の緑を望めるロケーションも魅力。平日の日中は近隣に勤める会社員、土・日は日中は観光客、さらに夜は家族連れと客層も幅広く、近隣に長く住んでいる住民が気軽に来店し、夕飯を楽しむこともしばしば。昼は「古月のランチセット」「お昼のミニコース」夏限定の「冷麺」、夜は「夜ごはんセット」「アラカルトメニュー」などの中から選ぶことができる。

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調理する前田克紀料理長

「美味しく食べて心身ともに健やかに」をコンセプトに薬膳料理として多くの料理を提供。年に八回の割合でメニューを変え、5月後半〜7月上旬くらいまでの梅雨の時期には夜の「初夏の食養生コース」の中の一品として「鯉とあずきの煮込み」を提供している。
「梅雨時は湿気によって体にさまざまな不調が表れます。その場合は体内にある余分な水分を体の外に出すことが一番ですが、鯉にも体内の過剰な水分を排出する役割があります。お客様一人一人によって体質が違いますが、『初夏の食養生コース』は湿気によって消化器官が不調になったことを想定してメニューを組みました」。
前田料理長はコース料理についてそう説明する。

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「鯉とあずきの煮込み」

「鯉とあずきの煮込み」は鯉にあずきを入れてよく煮込み、雑草のおおばこの粉をくずもちにして混ぜ合わせている。鯉と野草の香りの相性が良く、甘さも控えめなのが特長。一尾約一kgの鯉を使用し、一尾で七〜八人前作ることができる。薬膳料理として梅雨時限定で提供していることが「古月」のカラーであり、鯉の産地自体には特にこだわりはないという。

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「鯉は体にいい食材ですが、おいしくないと意味がありません。多くのお客様に召し上がっていただけるように甘さを控えめにしました。鯉は食わず嫌いのような傾向があり、召し上がったことのないお客様が大半ですが、『おいしい』『意外と臭いが気にならない』という声が多く、成功だったと思います」。
前田料理長はそう話し、感触の良さを感じている。以前はウナギを醤油味で煮込んでニンニクを効かせた四川料理風のものや、ウナギを野菜と一緒に甘酢で炒めた料理なども提供していた。利用客からの評判は比較的良く、淡水魚は積極的に使っていきたいが、まだ利用客からの需要は少ないためそこまでは至っていないという。

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写真におさまる前田ご夫妻

世間一般にあまりなじみのない鯉だが、消費の拡大も含めて今後どのようなアプローチの仕方をしていくのだろうか。
「おいしさはもちろんですが、当店ではやはり薬膳料理としてご提供していますので、『健康にいい、体にいい』ということをお客様にアピールしたいと思います。鯉という決してメジャーではない魚でも薬膳料理として食べる意味を作っていますから、『鯉を使ったこんな料理もあるんだ』ということをこの機会にぜひ知っていただきたいですね」。
前田料理長はそう話し、薬膳料理の魅力についても改めて強調した。

中国料理 新宿「古月」
〒160-0022 東京都新宿区新宿1-5-5 2階
TEL:03-3341-5204
営業時間/ランチ:11時30〜14時(L.O)ディナー:17時30〜21時(L.O)
(月曜定休)

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今号のうなLady〈Vol.100〉2018年3月15日号掲載 [うなLady]


内田 晶子さん(24歳)
愛知県西尾市 農林水産課 

▼どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-ウナギは疲労回復効果だけでなく、ビタミン豊富で美容にも良いと聞くので、土用の丑や疲れたときだけでなく、毎週でも食べたいと思います。

▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されましたが、伝統の食文化を絶やさないためには何をすべきだと思いますか?
-現在でも行っている親ウナギの放流や、放流後の動向調査を引き続き行うことだけでなく、雌化した親ウナギの積極的な放流や、生産者や行政が団結して海外諸国と話し合いを進めていくことが大切だと思います。

▼お仕事のやりがいをお聞かせください。
-西尾市の水産業振興事業全般を担当しているため朝早くから船に乗ることもあり、初めは戸惑いましたが、漁師さんや生産者さんから「頑張ってるね」等と声を掛けていただくと、「もっと西尾市の水産業が良くなるように頑張ろう!」と思います。

▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-市役所の中だけで仕事をするのではなく、できる限り現場に足を運ぶことを心掛けています。自分の目で見て地元の方の声を聴くことで初めてわかることがあるからです。

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最新号20.4.25発行しました!! [本紙記事/速報]

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主な内容〈8ページ建て〉
▼活鰻流通半減予想 新型コロナで専門店休業相次ぐ 〜消費地問屋数社に聞いた現状と見通し〜
▼「緊急事態宣言後に状況一変」夏場に向けた新たな対応急務! 〜GWかつてない状況に?土用丑も見据え、売り方変える対応も〜
▼免疫力高める、鰻の重要性 〜ビタミンAはアジ、マイワシの187倍〜
▼コロナ影響、昨対22.8%減 〜3月分・東京淡水魚卸協同組合〜
▼鰻用、4ヶ月ぶりにプラスへ転じる 〜3月の養魚用配合飼料生産〜
▼国内最終的に20㌧へ 3ヶ国1地域では最大70㌧!!いくか 〜国内外シラス鰻情報〜
▼文明の大転換 終わりの始まり 〜大高未貴のなんくるないさぁ〜 その83〜
▼うなぎは心のワクチン 〜藤嶋亜弥のうなぎと刻む私の時間!!その8〜
▼土用丑ポスター販売!! 〜西三河鰻販売組合が制作 全7種類12パターン〜
▼お得なうなぎ弁当限定販売!浜松うなぎ料理専門店振興会
▼青年版国民栄誉賞TOYP賞にノミネート!! 〜「活動資金100万円で業界復活の足がかりに-」〜
▼持参したウナギを料理3品に調理 〜髙崎竜太朗のウナギストワールドツアー53〜
▼真面目に正直に、お客様から愛されるお店を 〜取材先で見つけた話題のうなぎ料理専門店 群馬県前橋市「うなぎ茂田」〜
▼今号のうなLady Vol.162
▼「鯉」の由来は「高位」? 長寿や出世の象徴 〜鯉を身近に 耳よりコラム③〜
▼練馬のお魚やさん 丸川水産 今旬のオススメ!その28
▼外出自粛で客数減 コンビニ5.8%のマイナス 〜チェーンストア・スーパー・コンビニの3月分販売概況〜
▼前年比93%減の19.4万人 3月の訪日外客数/日本政府観光局調べ 〜統計開始以来最大の下落幅 新型コロナによる渡航制限響く〜
▼テイクアウトで奮闘 専門店本気の“うな牛”などラインナップ 〜東京・中央区「八重洲 はし本」〜

その他。


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「蒲焼店が考える“これから”」117 〜2018年2月25日号掲載〜 [蒲焼店が考える“これから”]


小倉 清暢代表取締役
(和風レストラン 小松園/茨城県古河市)

『食文化や無形資産をしっかり伝えていく』

これまでのシラスウナギ漁は、かつてない不漁に見舞われ、活鰻流通価格もこれまでにない早さで上昇した。現時点において値上げ、あるいはメニューの変更などの検討はしているのだろうか。
「現状では、相場は値上がりし続けているので何とも言えませんが、販売価格の見直しや、代替メニューでの対応を行っています」。

近年、仕入れ高を背景に厳しい販売状況を強いられる一方、今夏は前半戦の“シラスウナギ不漁”から、国産新仔が絶望的との見方が濃厚のなか、貴店の国産、中国産、台湾産(※どれも同じニホンウナギ[アンギラ・ジャポニカ種])に対する見解は?
「弊店では、主に国産を扱っていますが、時期によっては品質面を重視し、台湾産、あるいは中国産も使い分けています」

ところで昨今、ウナギ資源問題が大きくクローズアップされている。専門店間では、天然ウナギ不使用の動き、完全養殖の商業化に向けた研究機関への募金活動などが見受けられる中、“資源保護・管理問題”に関して、どのような意見を持っているか。
「ウナギ資源の保護活動、あるいはそうした意識づけを行うことが出来なかったツケが回ってきているように思います。長期的に食文化や無形資産をしっかり守り、伝えていくことが重要になっている時期がきているのではないでしょうか。なお、資源のことに関しては、古河市で農泊事業を進めている団体があり、個人的に協力させていただいています。その拠点となる古民家と敷地を活用した新しい『農産・畜産・水産』地帯を作り上げていくことで地域のコンテンツを増やし、魅力ある農泊事業にすることを目的として進めています。そのなかに川魚生息地帯を作り、親ウナギを育てて自然へ返すというサイクルを生み出そうと、研究機関や企業に相談しています」

ウナギ資源問題と同じように近年、深刻の度合いを高めるウナギ職人不足。その育成や確保についての考え、ご意見はあるだろうか。
「和食全般に通じていまして、技術や知識の価値が対外的にみて、どれくらいのものかが国内で評価されていないことに問題があるのではないでしょうか。また和食などの文化的要素を合わせ持った職人が今後、もっと日本以外で必要とされる時代に入ってくるなか、業界全体としてその意識が低いと感じています。現に、アジアの富裕層は和食に対して高い価値を見出しており、海外出店している5万以上もある和食店に行列が出来ている事実を皆知りませんし、このようなことが何を意味しているか、職人自体が理解できていないようです」。

専門店を取り巻く環境は、資源はじめ、価格面など一変のなか、〝鰻専門店〟として今後、どうあるべきなのか、あるいは何をしていくべきなのか。
「目先の利益よりも長期的に資源を確保、あるいは文化の継承を行なっていく体制づくりが必要。業種を超えて日本文化の継承を目的とした事業形成を是非とも行なっていきたいですね」

[データ]
「和風レストラン 小松園」
〒306-0041 茨城県古河市鴻巣720
電話:0280-48-1245

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美味!!「鯉」メニューのお店⑧〈2016年6月25日号掲載〉 [鯉シリーズ]


茨城県潮来市
割烹旅館「銚子屋」

メインは「鯉のあらい」と「旨煮」           昔から冠婚葬祭には鯉!

鯉」メニューを提供しているお店を紹介する「美味!!『鯉』メニューのお店」シリーズ。今回は茨城県潮来市にある割烹旅館「銚子屋」を訪ねた。これまでは鯉料理を提供する飲食店を紹介してきたが、宿泊施設を取り上げるのは今回が初めて。
「銚子屋」は茨城県潮来市を流れる常陸利根川の川沿い、水郷国定公園特別指定地域の真中に位置し、目の前には国内第二位の面積を誇る霞ヶ浦が広がる。遠方には筑波山が浮かび、特に秋と冬には日本一の山・富士山も同時に望むことができるほか、湖上の彼方に沈む夕日も絶景と、数々の魅力ある景色が楽しめるロケーションが魅力だ。常陸利根川を南側に越えると千葉県香取市になる。

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「銚子屋」の外観と、ゆったり広々した団体客用の部屋「紫峰」

女将の小林恭子さんは5代目で、元々は米屋からスタートしたという。
「潮来にはその昔、この周辺で獲れた米を船で利根川を渡って江戸まで運搬する商人がたくさんいました。その商人が利用できるようにと宿泊施設にしたようです」。
小林さんは丁寧に説明してくれた。5月28日~6月26日までの1ヶ月間は「水郷潮来あやめまつり」が開催され、観光客を中心に最も賑わう時期となる。取材に訪れた際もちょうど開催真っ只中で、予約していた団体客が続々と来館していた。普段は比較的年配の宿泊客が同窓会で利用することが多い。

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「鯉のあらい」

「霞ヶ浦はコイはもちろんですが、エビやワカサギ、白魚などたくさんの魚が獲れます。新鮮な川魚料理をぜひ味わっていただきたいですね」。
提供される川魚料理は「鯉のあらい」と「鯉の旨煮」がメイン。かつては霞ヶ浦で獲れる天然の鯉を使用していたが、平成15年にKHVが発生して以来、霞ヶ浦周辺で養殖される鯉に切り替えている。旨煮はその大きさとふっくらした食感が自慢。栄養価も豊富で地元民や観光客に愛されていることなどから、経済産業省が主催する、外国人誘致や特産品の海外販路の開拓を目的とした「NIPPON QUEST AWARD」で、雑誌『LOCATION JAPAN』の特別賞を受賞した。

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「鯉の旨煮」

また、オリジナルの「うなぎの佃煮」も新しく開発。三時間かけてじっくりとうなぎを煮込み、うなぎの風味を生かしてふっくらと上品に仕上げているのが特長でリピーターが続出し、全国から取り寄せの注文が相次いでいる。

一方で、鯉の消費に関しては「潮来では冠婚葬祭には必ず鯉が出ますが、やはり昔と比べて減っています。特に若いお客様は川魚を敬遠する傾向にあります」と、伸び悩みを感じている。ただ、それでも「やはり当館は鯉が看板です。ここでしか味わえない料理として旨煮もあらいもご提供していますので、今後も継承していきます」と、伝統の味の大切さも強調する。

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「うなぎとわかさぎの佃煮」

「鯉料理をアレンジして潮来の町を活性化させようという取り組みも行っています。それが広がれば若い世代にも受けるかもしれませんね。料理・景観の良さ・接客の三つが揃わなければお客様にお越しいただけません。最近は中国や香港からのお客様も増えていますが、外国のお客様に私たちの接客が通じるのは嬉しいことです。リピーターのお客様も多いですが、そうしたお客様から『また来たよ』という声が聞けるようなおもてなしを心がけています」。
小林さんは明るく笑顔で語った。

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女将の小林恭子さん

「割烹旅館 銚子屋」
〒311-2437 茨城県潮来市永山2614
電話:0299-64-6111 年中無休
チェックイン:15時(最終22時) チェックアウト:10時

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