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42工場で輸出開始!! [通関統計・データ類]

中国政府は31日、第二陣の輸出許可工場・養鰻場登録を終了、国内各加工場に輸出許可の電話連絡をするとともに、3日、各加工場にリストを配布、正式に第二陣の輸出再開を許可した。今回の新規許可工場数は三一社にのぼり、併せて四二工場もの鰻加工場が輸出を再開できるようになった。ただ、検査関係の体制強化まで時間がかかる中で、輸出が本格化するのは年明け以降となりそうだ。
9月末に第一陣の輸出許可が出された後、「すぐに第二陣が許可される」といわれていた。ただ、現地では万全を期す為、新たに検査を進めてきているニトロフラン系の代謝物の検査体制を重ねていたことから第二陣のリスト作成に時間がかかってしまっていた。
当初、「10月中旬に第二陣で一三工場、11月初旬に残りを公表で許可工場数は合計三〇工場」という噂も流れていたものの、結果的に11月初旬で四二工場が一気に許可された。
現地筋は「第二陣の許可がずれ込んだ中で、『ここで一気にまとめて公表しよう』という思惑があったようだ」と説明すると共に、第三陣についても「年内の公表はない」と断言する。
ただ、第三陣といっても、現時点で許可されるべき加工場は少ない。福清斎翔食品や福清福栄食品、三明三華食品、福州泉興食品、莆田市興和食品等、その品質の高さを評価されながらも、マラカイトグリーンの違反で不幸にも許可を得られなかった加工場は早々に許可を得られるべきではあることはいうまでもない。
既に、第三陣の許可について「2月には公表される」という予測も聞かれ始めており、政府を含めた関係者の動向待ちといえそうだ。
気になる今後の輸出見通しだが、既に一部輸出が始まっており、第一便は11月中旬にも通関を切ると予想される。他にもいち早く許可を得た第一陣組が輸出に向けて準備を進めてきており、年内はこうしたメンバーを中心にした輸入となりそうだ。
今回、福建省の大手加工場が多く許可を受けることが出来たものの、「すぐに輸出できる状況にはない」とメーカー担当者は慎重な姿勢を変えていない。マラカイトグリーンやニトロフラン系代謝物の検査も万全を期す形で進めており、加工場の多くが足並みを揃えていくものと思われる。
そうした中で、不安な部分も残している。「韓国、欧米向けの輸出は国内全ての工場に許可された」といわれ、心無い加工メーカーが懲りずに違反原料を加工することも考えられる。そうした動きが一部養鰻場の野放図な投薬を招きかねず、結果的に他の対日輸出許可工場の足を引っ張ることにもなりかねない。
長く中国加工界を悩ませてきたこうした問題の中で、真面目に取り組んできた加工場のことを考えると、政府もそうしたリスクをしっかりと認識すると共に、養鰻場、加工場の管理を徹底するべきではないだろうか。


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