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日本国内20トン超える!! [本紙記事/速報]


『中国のシラス漁伸び悩む 台湾は一転不漁から池入れ不安』

月末からの”第三波”の闇の大潮での日本国内シラスうなぎ漁は、主要採捕地域の千葉、茨城両県をまたぐ利根川水系、宮崎県下それに静岡県の浜名湖がまとまった他、たいしたものでなかった。日々合わせて300キロ前後とみられ「第一波、第二波の勢いはなかった」(関係者談)との感触だ。すでに、国内の池入れは、この闇の大潮分を含めて300軒に21トン(このうち輸入もの2トン以上)入った計算になる。池入れ価格は諸説あるものの、一般のシラスうなぎの購入だと大方16〜17万円いうのが本線だ。シーズン当初、早期養鰻業者間の買いが強く輸入ものが5000尾で71万円という超高値をつけて先行きが懸念された。しかし、現在は誰もが池入れできる”安値”となり、あと養鰻業者がどこまで池入れするか、動向を見守りたい。

 《雑感》
 うなぎ業界は、”神がかり”と常日頃言い続けてきている。そのように、今シーズンの国内外のシラスうなぎ漁は、久方ぶりの好漁に恵まれた。関係者の間で「今シーズン仮に不漁だったとすると”うなぎ業界沈没”だったといえる」まさに救いの神の登場といえる。日本は2万強トンの生産で日本全体のウナギ消費の大半を輸入ものの中国、台湾に支えられてきていることは、既成の事実。その台湾が平年漁を大きく上回る展開で採れ、中国も期待したほどでないにしろ、まずまずの漁模様で確実に池入れを増やしている。日本も超東高型の漁展開で、池入れ必要量のほぼ90%の20トン超えに達している。あとは、3カ国でバランスのとれた池入れがどれだけ進むかだ。それ如何によっては、せっかくのマーケットを再び台無しにしてしまう。言うまでもなく、かつてと異なり今では量販、スーパー等の加工品販売が鰻消費の大半を占めている関係上、やはりそうした流通の維持と拡大を今一度考え直すべきだ。ここ2〜3年のような輸入先国の残留薬問題で、全体の消費量を大きく崩しているなかで、それに支えられた格好で日本国内の養鰻業そして加工業ともに隆盛を極めてきた。

 が、これは値頃感のある輸入ものが一気に減少したことで消流が国産に変わってあたかも隆盛を…の感じだ。しかし、どうだろうか、日本国内のうなぎ消流は、国産主導によって消費者から”割高”、”高値”感をいだかせているばかりか、その結果による本来絶対量そのもののない国産加工品を繰り越すという現象も生んでいる。やはり、食品のいずれもがそうであるように、それぞれの商品の流れからくる価値観を逸脱すれば、即、反動が生じるということが業界に現れていると言っても過言ではない筈。そうした意味で今シーズンの国内外のシラスうなぎの豊漁は”神がかり”の業界で恵みを与えてくれたといっていいんではないか。それだけに、こうしたことを肝に命じて国内外お互いに調整して、納得(安定)のいく生産と販売(輸出含む)を進めるべき。日本・台湾と今シーズンのシラスが活鰻になる前に生産から貿易面でゆずり合いの精神を持って話し合うことが必要だろう。それが、流通と価格の安定に結びつく筈。


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