佐渡のカキ [カキの話]
今シーズンのカキ商戦は早々にピークを迎えつつありますが、今年は東日本大震災の影響で築地市場でも主力だった三陸方面からの入荷が見込めず、前年の3割ダウンの入荷量が続きます。
頼みの綱である広島に関しても、三陸方面の不足分を補えず、築地市場では岡山、三重、静岡、香川、新潟等から出来る限り多くのカキを集荷しております。それでも需要を賄いきれず、相場はここにきて強含みの展開となっております。
仲卸の店舗でも三陸にこだわる店舗もあれば、自社の得意な産地を前面に押し出しているところもあり、この少なさの中で対応は様々に分かれております。そうした状況下ですが、川魚仲卸店舗の「海源」さんでは「佐渡」を前面に押し出し、新潟県産に力を入れてます。築地でも「海源」さんしか入手出来ないようですが、そうした独自のブランドを改めて打ち出していくしか無いでしょうね。
今年、どこまでカキの需要があるかによりますが、荷受会社の担当者も含めてこれからの集荷にも頭を痛めることになりそうです。