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年内シラス池入れ3.0トンどまり!? [本紙記事/速報]

国内五〇〇kg遠く及ばず
 「池入れ価格、ようやく
    八〇万円台に下がる」
 
 国内のシラスうなぎ漁は、解禁から当初予測のように主要採捕各地とも海水温が“下がりきらない”等の環境異変でサッパリ採れない。これまでのところ、九州の鹿児島、宮崎、熊本、東海の愛知(三河、碧海)、三重、静岡(浜名湖)、高知他の順で輸入もの含めて二、五〇〇kgに満たない池入れにとどまっている(関係者談)。本紙の聞き取りからも、ひと足早く始まった台湾がようやく一、〇〇〇kgを越えた程度。また12月第二週から採れ始めた中国は一、五〇〇kg越えとこちらも出足が悪い。日本を含めた東アジアのアンギラ・ジャポニカのシラスうなぎ採捕総量は、関係者の話を参考にしても三、〇〇〇kg位と、不漁だった前年度をも大きく下回っている状況だ。
 一方の池入れ価格は先週初めまでの勢いだとヤミものでkg当たり一〇〇万円にいく勢いだった。が、さすがに単年養殖の大手業者間が「差し当たって九〇万円以下の池入れ価格でなければ入れない。どんな不漁でもこれから本格化して採れなくても、経営を維持するためにも、この値段では無理。超単年組は別としても単年組の大勢は七〇万円位に下がらねば積極的な池入れが進まない」と不漁も値を追うことはないことを強調。重油は無論、配合飼料それに副原料等の値上げからも、シラス価格を抑えるしかない。
 その日本国内で池入れされているシラスうなぎは、すでに暗黙の了解?で輸入ものが主導している。その輸入ものは、21日現在、日本の各空港着値で五〇〇〇匹高値八二〜八五万円、安値七二〜七五万円(関係筋談)と言っている。こられが、単年養殖組に池入れされる価格は八六〜八七万円や八二〜八三万円。日本国内の各浜の扱い業者のヤミ買いの値は七五万円プラスアルファが現状で落ち着きをみせ始めている。いずれにしても、国内各主要採捕地のシラスうなぎ漁は大採れの気配がなく絶望的。従って輸入ものたよりも年内で精々三、〇〇〇kgにとどまる公算だ。前年も前々年同期も輸入ものに支えられ、単年養殖組の必要最低量である五、〇〇〇〜六、〇〇〇kgをいずれも確保してきたことを考えると、この暮れから新年の闇の大潮前後で大量のシラスうなぎが採れねば追いつかず、最悪の“国産夏商戦”を迎えねばならないことが、刻々と迫っている感じだ。他の情報だと、すでに三トン越えたとの噂があるが、本紙では、情報に惑わされないためにも、正確性を重視、とくに最初から採捕数量から逆算してとらえてきていることを理解されたい。


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