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最新号08.5.25発行 [本紙記事/速報]

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『シラス禁輸解除は日本次第』〜日台鰻魚貿易会議〜

 08年日台鰻魚貿易会議と並行して開催された日本鰻輸入組合・全荷連・台湾区鰻魚発展基金会代表出席の鰻業界懇談会で、昨年から業界の懸案となっているシラスウナギ問題について激論が交わされた。昨年11月の台湾のシラスウナギ輸出禁止措置解除を求める全荷連に対し、台湾側は日本のクロコ輸出解禁前倒しを引き続き要望、またしても平行線を辿る結果となったものの、柴崎義輝副会長が「日本がクロコ輸出解禁を前倒しすれば必ず輸出禁止措置を解除するのか」と詰め寄り、台湾側の確約をとる場面もみられた。
 懇談会では「シラス」「安全」「品質」の三つの項目で質疑応答が行われた(四面参照)が、その中でも「シラス」に関して白熱した議論が繰り広げられた。
 シラスウナギに関して、昨年輸出禁止措置を実施した台湾政府、及び禁止に向けて働きかけた台湾の業界団体に対して、鈴木会長以下、出席した全荷連の役員が強い口調で解除を求めた。
 これに対して、同じく強い口調で黄萬益理事長が「台湾は日鰻連、全鰻連に日本のクロコ輸出解禁時期の前倒しを要望してきたものの、受け入れられなかった。それなのに台湾側に一方的に要求するのはどうか」と反発。楊理事も「台湾側の要求に対して政府にどのように働きかけたのか知らせるべき」と日本側に対する不満を覗かせた。
 一方、鈴木会長は「私共も生産者団体と話し合いをしてきているものの、なかなか台湾側の要望が実行されず、こうした現状には満足していない」としたものの、「台湾側が生産者団体とまず、この件で話し合いを持つべき」と努力を強調、昨年から中断している日台の生産者団体による民間協議再開を促した。楊理事が「話し合いをしたところで私達の要望が受け入れられる可能性はあるのか」と問いかけ、鈴木会長が「70%くらいはある筈」と応えた。こうしたやり取りに対し、全荷連副会長を務める柴崎義輝氏が強い口調で「どうすれば解除してくれるのか」と尋ねると黄理事長は「3月1日からクロコ輸出が解禁されれば解除する」と言明。柴崎副会長が強く念を押す中で、改めて「3月1日」であることを強調した。これを受けて柴崎副会長を始め、全荷連の出席者が皆これを持ち帰り、台湾側の要望を叶える為に動いていくことを明らかにした。[1面より]


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