今週のチラシ

　ゴールデンウィーク明け後のチラシの入り具合が弱い。今週のチラシもY’sマートが「鹿児島産うなぎ蒲焼（霧島湧水）」１パック980円、東急ストアが「鹿児島・宮崎産うなぎ長焼」1枚780円、「静岡産うなぎ長焼」1パック780円、マルエツが「中国産うなぎ蒲焼」3串598円で販売していた。
また、東武ストアは創業50周年としてポイントカード会員限定の「商品限定+50ポイントプレゼントセール」を開催、うなぎは23日限定で「中国産うなぎ蒲焼（養殖）」3串500円、期間内（22〜24日）には「中国産うなぎ長焼（養殖）」2尾850円、「うな重（中国産）」1パック550円をそれぞれ販売するなど、力を入れていた。

　ただ、ゴールデンウィーク前後のチラシの露出に比べると弱くなってきた感は否めない。来週以降の掲載ペースの増加に期待したいところだ。
　興味深いのはマルエツのように3串598円で中国産を販売する傾向も出てきているということにある。3串というボリューム感は無論だが、それ以上に500円以上の売価を「恐る恐る」ではあろうがつけてみて、その結果次第ではそうした売価で中国産を販売してみたいというスーパー側の意向も窺える。
　今年は500円から980円までの売価設定をどの商品で販売していくか、スーパーサイドでも現実的には答えを出せていない。国産の串やカットものでも可能ではあるが、ボリューム感がなく、消費者の購買意欲を掻き立てられるか、不安に感じている。
　かといって、中国産でその売価で販売して「どこまで買ってもらえるか」ということに対して、まだ自信を持てずにいる部分もあるようだ。いずれにしても本格的な売り場作りは6月にはいってからの話。5月は消費動向をにらみながら落ち着いた展開になるのではないだろうか。