『上海市の鰻専門店出店をサポート』 〜丸本産業（株）〜

〜丸本産業（株）が上海市内の飲食店コンサルタント業に乗り出す〜










上写真は杉本吉伸社長

『世界有数のグローバル都市“上海”で鰻専門店出店をサポート』

　台湾、中国から活鰻・加工鰻の輸入業務を行う老舗商社の丸本産業株式会社（本社：東京都中央区、杉本吉伸社長）は、新たな取り組みとして、中国上海における飲食業経営のコンサルタント業に乗り出す。
　昨今、中国の躍進は目を見張るものばかりで、GDP世界第２位の座を日本から奪取するのもほぼ確実とされている。「日本経済も一部、大富豪の中国人で保たれている」といった声もまんざらうそではないだろう。
　振り返れば、２００８年８月に行われた北京オリンピック、そして未だ記憶に新しいのが昨年５月から６ヶ月間、行われた上海万博、それぞれ世界規模のイベントであり、中国の名をほしいままにした。
　その躍進する中国で世界７位のメガシティとなる上海市には約１０００店舗以上の飲食店がひしめきあっている。
　杉本吉伸社長は現状について「上海市の日本人マーケットは約１０万人でコアターゲットになります。また市周辺にもうなぎのヘビーユーザーとして期待出来る高所得者層の中国人、台湾人、そして韓国人も多く住んでいます。近年は、上海市内への和食関係の出店が多く、日本企業の話もよく聞かれる。しかしながら、“人材管理”、“税務の問題”、“土地の権利”ほか、数々の細かい問題が大きな壁となって立ちはだかり、結果的に勝手もわからないまま、撤退する話が目立ちます」と語る。その上で、「私どもは、消費低迷の日本市場で実力を発揮出来ないでいる鰻専門店さんの上海への出店に関して、ご希望に合わせたサポートを考えています」と説明する。

『うなぎ専門店はまだまだチャンスあり』

　飲食業コンサルタントを手掛ける中で、とくに鰻専門店に力を入れる理由について、「上海には “売り”、“特徴”の無い居酒屋が多く、同時に厳しい競争が繰り広げられています。使われる材料も基本的には冷凍加工品です。ちなみに、うなぎは、寿司ダネとして普及しているものの、鰻専門店の存在はまだまだ少なく、あったとしても低レベルの水準といっても過言ではありません。そうしたなかで日本の専門店と同様、しっかりした技術でかつ高級感を出したスタイルに対して、大きなニーズがあります」と説明し、「厳しい消費事情下にある日本、片や活気溢れる中国上海、どちらで鰻屋を出店するのが得策かは、推して知るべしでしょう」と話す。
『原料は数十年の輸入業務で培ったノウハウを駆使、安心、安全な鰻を供給』
　上海市内に鰻専門店を出店したら、仕入れはどうなるのか。
　近場の市場から活鰻を仕入れるのが一般的とされるなかで、「私どもでは元々、中国の鰻関連業者とのコネクションがあります。従来、広東省では加工場における鰻製品の生産、加工、及び日本への輸出業務も手掛けており、すでに安心、安全でかつ品質の安定した活鰻原料の確保についても問題ありません」と語る。

『職人はうなぎをはじめ、多少の和食技術も必要』

　また人材に関して、こう続ける。「日本から、ベテランのうなぎ職人が出向くだけでもそのお店の売りとなります。ただ、職人さんはうなぎだけではなく、和食にも多少、精通していないといけません」とする。加えて、“半年、ないしは一年契約という短期間しか、契約が認められなかった”という職人の話も一部、聞かれる事について「とくに問題はありません」とする。
　これから、更に発展が期待される中国上海市—。その中にあって「飲食業はまだまだ右肩上がりの状態にあります。フランス、イタリア、スペインなど各料理のレベルは上がっているものの、和食に関してはまだまだ及第点に至っていない」と強調する杉本吉伸社長。それだけ、商機があると言えよう。
　周知の様に日本の飲食業界は経済不況を背景に一部、ファーストフードの“安値合戦”による消耗戦の様相を呈すなど、飲食業の先行きに明るい見通しがなかなか立たないのも事実。
　昨今、本紙にも海外出店に関する問い合わせが少しずつではあるが、増えてきている。締めくくりに、「タイミングさえ合えば、上海出店における説明会を開催したい」としている。
　中国上海市内の飲食事情に精通する丸本産業の飲食業コンサルタント業への進出で、今後どのような展開を見せるのか、注目したい。

＜問い合わせ＞
丸本産業株式会社
代表取締役　杉本吉伸
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