国内採れず、池入れ、大幅に伸びず(2/24時点) [本紙記事/速報]
『国内採れず、池入れ、大幅に伸びず』
〜中国、異種のシラス鰻導入目立つ!!〜
この2月の闇の大潮に、業界は再び期待を寄せたものの、寒波と天候不順で採れが悪かったといえる。先週から、闇の大潮を控えてか関東の千葉、茨城の利根川、静岡の浜名湖、天竜川そして四国高知の室戸、仁淀川他で大採れはないものの若干のまとまりが続いた。それだけに今週に入って「いける?」との感触の中での各地の漁模様も先週と変わらぬ展開で、多獲を待ち望んでいた養鰻業者をがっかりさせている。それでも全国で50〜60kgの採捕水準とみてよく、今シーズンの中では大きくまとまらぬも、今シーズンとしては指折りの採捕水準にある│と専門家筋がみている。前年も2月に入って“ひとやま”あっただけに、しばらく、この漁模様が続いてくれるといい。
一方の海外は台湾が殆ど採れなくなっている。それに中国もひと頃の全国の採捕量100kg台はなく、ここ1週間は60kg台に足踏みしている。これは、江蘇省、上海の漁模様がいっこうに好転しないことにありそうで、このため、現地価格は37.6元(1元日本12.68円、5000匹換算238万8344円)と高値に張り付いている。また、香港からのシラスうなぎ価格は、円安の影響を受けて、着値が240万円以上となっているようだ。いずれにしても、日本、台湾、中国がジャポニカ種シラスうなぎの池入れ量は22日現在で11トン少々と前年は無論、前々年をも下回る状況で“大不漁”は現実となってきた。
《中国=上海、江蘇省依然まとまらず!》現地関係者は「寒波、強風雨の影響を受けてか、はたまた海流異変なのか、本来、シーズンピークに入っていく上海、江蘇省のシラスうなぎ漁が不振を続けている。中国全体からみると、広東省は少なく、福建省、浙江省主体で、上海、江蘇省はいくらも採れない日もあるといわれ、日々60kg前後と前週と変わらない少なさのようだ。1匹あたりの流通価格は、前週38.0元(1元日本12.55円、5000匹換算238万4500円)にあったが、週初めから弱含みで目下は37.6〜37.7元(1元日本12.68円、5000匹換算238万8344円)も、実質円安で上がった計算になる。これを香港からの着値で算出すると、再び240万円を越えている状況である。
この中で、中国のシラス扱い大手(かつては、欧州種を大量に扱っていた)が、ジャポニカシラスうなぎの絶対量不足を補うかのように、今シーズンは、すでに欧州(A・アンギラ種)、アフリカ(A・モザンビカ種)、フィリピン(A・ビューラ・パシフィカ種)、インドネシア(?)、それに日本種(A・ジャポニカ種)等あわせて20トン前後を輸入?しており、現地でもっぱらの評判だ。その中で昨年度10トン位入れたフィリピン産を今シーズンもこれまで6トン、1匹1.3元前後(同16.50円、5000匹換算8万2500円)で池入れすると共に、韓国に2トン位、日本にも500kg位出ているといわれる。中国における、日本種(A・ジャポニカ種)の池入れは1200kg強と増えている」と語る。
《韓国・全南の木甫地域これまで20kg程度!》現地の商社筋が伝えるところによると「韓国のシラスうなぎ漁は、スタート以来、大不漁が続いている。全南のシラス大産地木甫地域でも、これまで20kgしか採れていない。このため他国の不漁報を早くから気にして、輸入ものに食指、これまで約800kgを入れている。1匹の価格は7000ウォン(100ウォン7.35円、5000匹換算257万2500円)。これに、例年と異なり、今年はフィリピン、インドネシア、アフリカ等の異種シラスうなぎを導入しており、各国もの含めて550kg池入れされているようだ」と語る。
《千葉・茨城=利根川は、そこそこの漁!》千葉県側の関係者は「この潮回りを含めて、日々そこそこの漁が続いている。卸問屋渡し�当たり170万円(池入れには、卸問屋口銭2万円と消費税加算)と変わらない。一方の茨城のはさき方面は、月曜日から5卸問屋の三巡目に入った。関係者によれば1問屋で1回の配布が20〜30kg?といわれており、そう計算すると100〜150kgの2回転で200〜300kg位になる。これに、千葉県側も同水準とみると両県合わせて400〜600kgがこれまで採捕されたか」の感じだ。
《静岡=浜名湖、天竜川、竜洋三地区…!》先週の16日現在で、浜名湖90kg弱、天竜川88kg、竜洋15〜16kgが、今シーズン集荷量。これに、21日に浜名湖─kg、天竜川39kg、竜洋5〜7kgを集荷、シーズン合わせると250kgを越えたんではないか。例年からすると、浜名湖はむしろ2〜3月が採れるので、他地区以上に、その動向が今後、注目される。
《高知=室戸中心に10数kg続く!》センター関係者は「全域とはいかないが室戸方面、そして仁淀川がそれなりに採れており、1日で10数kgはあるだろう。が、しかし池入れ160万円(外税、浜値130万円)と、実勢価格に比べて、かなり安いのでだいぶ逃げているのかな。センターには、最近数kgずつ集まってきており、池入れも1業者原則10kgで9軒をこえた」といい「この潮回りに期待している」としめる。
《宮崎=闇の大潮も日々1.0〜2.0kg水準の採捕!》協議会関係者は「21日の朝の集荷量がセンター、協議会の手すき含めて1.9kg、20日が1.4kg、19日が1.6kgと闇の大潮もまとまらない。そのうえ、すでにシラス自体黒っぽいのが混じり始めている。20日現在の集荷総量は協議会が160kg、センター関係59kg計219kgで、最終の入札分205万円の消化はあと20数kgを残している」と語る。漁期が11月22日解禁の3月5日終漁だが、池入れ実績も県外含めても2000〜2200kgとみられ、延長を願い出るか否か」と語る。
《鹿児島県養鰻協会、シラス鰻採捕機関の延長を申請》協会幹部の話だと「これまでのシラスうなぎの採捕量が少ないのと、池入れも十分でない。このため、ここ数年の県内シラスうなぎ漁(12月より3〜4月の方が割合的に多い)の傾向からして、もう1カ月延長してもらうよう、20日付で県に申請した」ことを明らかにした。全国的に不漁のなかで早くも鹿児島県の養鰻協会が採捕を申請したことで、他県の出方が注目される。
〜中国、異種のシラス鰻導入目立つ!!〜
この2月の闇の大潮に、業界は再び期待を寄せたものの、寒波と天候不順で採れが悪かったといえる。先週から、闇の大潮を控えてか関東の千葉、茨城の利根川、静岡の浜名湖、天竜川そして四国高知の室戸、仁淀川他で大採れはないものの若干のまとまりが続いた。それだけに今週に入って「いける?」との感触の中での各地の漁模様も先週と変わらぬ展開で、多獲を待ち望んでいた養鰻業者をがっかりさせている。それでも全国で50〜60kgの採捕水準とみてよく、今シーズンの中では大きくまとまらぬも、今シーズンとしては指折りの採捕水準にある│と専門家筋がみている。前年も2月に入って“ひとやま”あっただけに、しばらく、この漁模様が続いてくれるといい。
一方の海外は台湾が殆ど採れなくなっている。それに中国もひと頃の全国の採捕量100kg台はなく、ここ1週間は60kg台に足踏みしている。これは、江蘇省、上海の漁模様がいっこうに好転しないことにありそうで、このため、現地価格は37.6元(1元日本12.68円、5000匹換算238万8344円)と高値に張り付いている。また、香港からのシラスうなぎ価格は、円安の影響を受けて、着値が240万円以上となっているようだ。いずれにしても、日本、台湾、中国がジャポニカ種シラスうなぎの池入れ量は22日現在で11トン少々と前年は無論、前々年をも下回る状況で“大不漁”は現実となってきた。
《中国=上海、江蘇省依然まとまらず!》現地関係者は「寒波、強風雨の影響を受けてか、はたまた海流異変なのか、本来、シーズンピークに入っていく上海、江蘇省のシラスうなぎ漁が不振を続けている。中国全体からみると、広東省は少なく、福建省、浙江省主体で、上海、江蘇省はいくらも採れない日もあるといわれ、日々60kg前後と前週と変わらない少なさのようだ。1匹あたりの流通価格は、前週38.0元(1元日本12.55円、5000匹換算238万4500円)にあったが、週初めから弱含みで目下は37.6〜37.7元(1元日本12.68円、5000匹換算238万8344円)も、実質円安で上がった計算になる。これを香港からの着値で算出すると、再び240万円を越えている状況である。
この中で、中国のシラス扱い大手(かつては、欧州種を大量に扱っていた)が、ジャポニカシラスうなぎの絶対量不足を補うかのように、今シーズンは、すでに欧州(A・アンギラ種)、アフリカ(A・モザンビカ種)、フィリピン(A・ビューラ・パシフィカ種)、インドネシア(?)、それに日本種(A・ジャポニカ種)等あわせて20トン前後を輸入?しており、現地でもっぱらの評判だ。その中で昨年度10トン位入れたフィリピン産を今シーズンもこれまで6トン、1匹1.3元前後(同16.50円、5000匹換算8万2500円)で池入れすると共に、韓国に2トン位、日本にも500kg位出ているといわれる。中国における、日本種(A・ジャポニカ種)の池入れは1200kg強と増えている」と語る。
《韓国・全南の木甫地域これまで20kg程度!》現地の商社筋が伝えるところによると「韓国のシラスうなぎ漁は、スタート以来、大不漁が続いている。全南のシラス大産地木甫地域でも、これまで20kgしか採れていない。このため他国の不漁報を早くから気にして、輸入ものに食指、これまで約800kgを入れている。1匹の価格は7000ウォン(100ウォン7.35円、5000匹換算257万2500円)。これに、例年と異なり、今年はフィリピン、インドネシア、アフリカ等の異種シラスうなぎを導入しており、各国もの含めて550kg池入れされているようだ」と語る。
《千葉・茨城=利根川は、そこそこの漁!》千葉県側の関係者は「この潮回りを含めて、日々そこそこの漁が続いている。卸問屋渡し�当たり170万円(池入れには、卸問屋口銭2万円と消費税加算)と変わらない。一方の茨城のはさき方面は、月曜日から5卸問屋の三巡目に入った。関係者によれば1問屋で1回の配布が20〜30kg?といわれており、そう計算すると100〜150kgの2回転で200〜300kg位になる。これに、千葉県側も同水準とみると両県合わせて400〜600kgがこれまで採捕されたか」の感じだ。
《静岡=浜名湖、天竜川、竜洋三地区…!》先週の16日現在で、浜名湖90kg弱、天竜川88kg、竜洋15〜16kgが、今シーズン集荷量。これに、21日に浜名湖─kg、天竜川39kg、竜洋5〜7kgを集荷、シーズン合わせると250kgを越えたんではないか。例年からすると、浜名湖はむしろ2〜3月が採れるので、他地区以上に、その動向が今後、注目される。
《高知=室戸中心に10数kg続く!》センター関係者は「全域とはいかないが室戸方面、そして仁淀川がそれなりに採れており、1日で10数kgはあるだろう。が、しかし池入れ160万円(外税、浜値130万円)と、実勢価格に比べて、かなり安いのでだいぶ逃げているのかな。センターには、最近数kgずつ集まってきており、池入れも1業者原則10kgで9軒をこえた」といい「この潮回りに期待している」としめる。
《宮崎=闇の大潮も日々1.0〜2.0kg水準の採捕!》協議会関係者は「21日の朝の集荷量がセンター、協議会の手すき含めて1.9kg、20日が1.4kg、19日が1.6kgと闇の大潮もまとまらない。そのうえ、すでにシラス自体黒っぽいのが混じり始めている。20日現在の集荷総量は協議会が160kg、センター関係59kg計219kgで、最終の入札分205万円の消化はあと20数kgを残している」と語る。漁期が11月22日解禁の3月5日終漁だが、池入れ実績も県外含めても2000〜2200kgとみられ、延長を願い出るか否か」と語る。
《鹿児島県養鰻協会、シラス鰻採捕機関の延長を申請》協会幹部の話だと「これまでのシラスうなぎの採捕量が少ないのと、池入れも十分でない。このため、ここ数年の県内シラスうなぎ漁(12月より3〜4月の方が割合的に多い)の傾向からして、もう1カ月延長してもらうよう、20日付で県に申請した」ことを明らかにした。全国的に不漁のなかで早くも鹿児島県の養鰻協会が採捕を申請したことで、他県の出方が注目される。