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ニホンウナギ、提案見送り濃厚!! [本紙記事/速報]


〜9月のワシントン条約締約国会議を控え、27日に提案締め切る〜

ニホンウナギの提案が見送られそうだ。

今年9月24日から10月5日まで南アフリカ・ヨハネスブルグで行われるワシントン条約締約国会議を前にし、規制すべき対象種の提案が27日(現地時間)、締め切られた。業界注目のニホンウナギは、すでに一部の大手メディアによれば、“EU(ヨーロッパ連合)はニホンウナギの提案を見送った”と大々的に報じている。19日、行われた東和会の講演では、中央大学法学部助教の海部健三氏が、業界注目の“ワシントン条約提案の状況”に触れており、「カナダとEUからの提案懸念があるが、IUCN(国際自然保護連合)種の保存委員会メンバー間で情報交換している中で提案の噂はない」と話していた。  

一般メディア各社の第一報を受け、すでに業界内では“安堵”する声が多数、聞かれるものの、カナダの動向を含め、情報筋は「注意したいのは、今回の発表がEUとしてウナギ類の附属書掲載提案をしなかった、ということ。ワシントン条約事務局からの発表はあくまで5月3日(火)の午後4時15分(日本時間)から。予想だにしなかった国から提案されていた、という可能性もゼロではなく、現時点は引き続き予断を許さない」と慎重だ。

また、(EUは)掲載提案は見送ったものの、「ヨーロッパウナギが過去に附属書に掲載された効果の評価や全てのウナギ種の資源状況や取引等について議論する場を設ける、という提案をしている。これは“不透明な流通”の件も含めて、ウナギに対して改めて国際的に強い関心がある事を如実に示している。だからこそ、日本を中心にワシントン条約掲載云々に関わらず、ウナギ資源管理・保護をさらに進めていくべき事に変わりは無い」(前出の情報筋)と見解を述べた。

業界注目のニホンウナギの提案は最終的に見送られるのか、来月3日のサイテス事務局からの発表を待たねばならない。仮に提案されない事が確定しても、“それで終わり”ということでは決してない。3年後には再び、ワシントン条約締約国会議が行われるだけに、それまでに前出の海部助教が今後、業界が為すべき事として “適切な漁業管理”“成育場環境の改善・特に遡上の阻害の解消”“適切な放流”など、より一段とウナギ資源保護管理はじめ、不透明な流通の改善など、解決していかねばならない課題は山積している。

美味しい鰻を未来永劫、一般消費者が食べられるよう、日本中心に東アジア三ヶ国・一地域が一丸となり、取組みがスムーズに進んでいく事を望みたい。

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