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『産地問わず、心込めたうな重を』<日本養殖新聞7月15日号> [本紙記事/速報]

<7/15号>

土用丑の日がいよいよ、10日後に迫った。梅雨明けはまだだが、うだるような暑さの日も見受けられ、うなぎ日和も多くなった。巷でも“うなぎ”の文字を多く見かけるようになるなど、丑商戦モードも一段と高まってきた。幟、ポスターでうなぎ弁当をアピールするコンビニ各社、吉野家、すき家をはじめとする外食でもうなぎメニューの導入、専門店もSNSでアピールするなど体制を整える。またTVCMでもうなぎの露出が増えており、うなぎ業界を後押しする。

ところで先月末、“産地偽装”ニュースが業界内外を駆け巡った。中国産を国産として偽って提供していたとされる事件で、いつも思い出すのは、同じニホンウナギ(アンギラ・ジャポニカ種)にもかかわらず、消費者の先入観が邪魔しているのか、『“中国産”と店頭に表記すると売れが落ちる』といった話を聞いたことがある。流通する約7000トンもの(2016年データ)台湾産、中国産活鰻はほぼ専門店向けと思われる。

消費者の国産志向の高さは周知のとおりだが、どこ産だろうが時期によって品質の良し悪しがある。今回の一件で仕入れるウナギを見つめ直す動きもあるようだが、いずれにせよ丑に向け正直に、こころのこもった美味しいうな重を消費者に提供することが大切だ。『信頼している貴方のお店だから、産地なんて気にしてない』そんなお客さんが一人でも多く増えるよう、産地事情を含めたウナギの地道なアピールが求められる。
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