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国内外のシラスうなぎ池入れ総量29トン(3月25日)届かず [本紙記事/速報]

『浜値あがるも肝心のシラス鰻が…。後半戦のシラス鰻漁、前年とは全く逆!!』

「東北地方太平洋沖地震」から2週間が経つ。が、被災地の救出、復旧どころか、その直撃で関東地方の電力を供給する福島原発の施設に支障をきたし、一部から放射能もれが生じたことの影響を受けて関東の計画停電騒ぎに発展している。被災は、東北にとどまらず関東にも広がり、そして大東京までもがいろいろな面で巻き込まれており、先行き予断を許さない。政府の無策、テレビ、新聞の一般マスコミさえも庶民の目線で報道しているのかと疑いたくなるような内容のものばかり。とにもかくにも、庶民が被災地、そして原発の現実をしっかり見つめながら、互いに何が出来るか、していかねばならないのかを心の底から考えねばならない。“頑張ろう”─。




国内のシラスうなぎ漁は、あと1カ月余りとなった。が、周知のように東北地方太平洋沖地震の直撃を受けて、シーズン最中ともいえる茨城・千葉県の利根川水系、九十九里等海岸線の漁が一部を除いて出来ない状況が続いている。関係者の話だと「今週中から一部出漁を始めている」と、依然不透明のなかにあるようだ。今、漁が展開されているのは、浜名湖を中心とした静岡県(愛知県含む)、瀬戸内そして徳島県それに高知県の一部が軸。全国合わせても不漁年ということから日々20〜30kg(関係者談)程度にとどまっており、3〜4月に池入れを待っている周年養殖組の落胆しきり。仕方なく、香港からの輸入ものに食指を動かすも国際相場が強く、すでに輸入ものですら池入れ100万円を越える異常な状況。
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==国内外のシラスうなぎ採捕、流通状況==
〈千葉県〉22日に再び3万円値上げの卸問屋渡し78万円(内税)に!! 関係者の話だと県内各地のシラスうなぎ採捕量が伸びきらず需給のバランスを崩していた。その中で需給委員会が22日に再度の値上げを決めた。結果、浜値74万円、指定卸問屋渡しが78万円(内税)。県下の採捕状況について「3.11の大地震の影響をモロに受けたと言え、九十九里方面の漁師はおびえて漁に出たがらない。また、はさきと共存する利根川の漁場もシラス船や一般の釣り船、ヨット等が沈んで、その処理等に追われており、いまだ漁に出られない。が、目途もたち、一部出漁し始めている」としている。はさき(茨城県)の指定卸問屋の配付は2巡目の三卸問屋を終えた段階で、震災となり止まった状況。

〈鹿児島県〉県下2月末日時点で池入れ総量5,016.5kg!! 
鹿児島県庁の県下の四地域の2月末日現在のシラスうなぎ池入れ総量をまとめた。それによると、▽鹿児島地区3業者32.5kg、▽薩摩川内地区9業者491.9kg▽大隅地区20業者4,459.8kg、▽種屋久地区1業者32.3kgのトータル33業者5,016.5kgとなった。県下の採捕期間は3月31日で終漁する。

〈中国〉120〜150kgいったりきたりの採捕水準!!  
商社筋によると「日本の東北地方太平洋沖地震以降、現地の活鰻相場が軟弱になったのを受けて、シラスうなぎにも影響、流通価格が一時一匹13.10元(1元日本12.34円、5000匹換算810,000円)に下げたものの、週はじめから再び上昇に転じて、24日現在で上海ものが14.00元(5000匹換算86万4,000円)、福建省もので14.30元(同88万3,000円)に達し、限られたシラスうなぎ(採れ具合)に国内外の需要が重なり、さらに上向いている。これまでの中国内の池入れ総量は、6,000kgとみる人、7,000kgとする関係者とまちまちも、6,000kg以上というのが大勢だ。現在の採捕水準は、先週後半から数日間200kg台にあったが、今週に入って120〜150kgで推移しているようだ。いずれにしても香港での奪い合いが再燃しており、C&F相手国着で日本円で88〜89万円だったものが、95万円を越えているようだ」と現状を分析している。

〈台湾〉これからのシラスうなぎ国外流出を徹底的の阻止へ!! 台湾区鰻魚發展基金会が18日、台北市の鰻魚輸出業同業公会でウナギ各団体代表を集め、第一回「シラスうなぎ資源会議」を開催。在鰻の絶対量不足に加えて、二年連続のシラスうなぎ不漁が台湾の養鰻業界そのものをゆさぶっている。そのポイントである、養鰻業を立て直すために、これまで公然と流出していたシラスうなぎを、残り少ない今シーズンのこの期から「シラスうなぎの国外流出を徹底的に阻止する」ことを全会一致で決議。それに、養鰻業者の経営の手助けとして、政府漁業署がシラスうなぎ購入に際して一匹あたり20元(日本約60円)の補助金を捻出していく(総額4億元、日本約11億円、返済は2年後)。一方のシラスうなぎ状況について、関係者は「すでに終漁した感じ。それでも、流通価格が存在しており、日本の大地震以降一匹63元(1元日本2.74円、5000匹換算86万4,000円)まで値下がった流通価格は、国際相場に引きずられ68元(同93万3,000円)でも買えない状況になっている。池入れは、いくらも増えず550kg位とみている」という。

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