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『ヒネ5尾相場は早々に3500円/kgラインにー』(全鰻産地連・中村会長談) [本紙記事/速報]


新仔シーズンイン“消費拡大が急務”
第33回・全鰻産地連総会 27日/愛知県豊橋市『ホテルアソシア豊橋』


静岡県と愛知県の活鰻卸問屋三組合で組織する全国鰻産問屋組合連合会(中村好伸会長)が27日、愛知県豊橋市のホテルアソシア豊橋で第33回総会を催した。当日は東海エリアの新仔、ヒネ仔の現状、そして過日、行われた中国、台湾との貿易会議の内容が報告された。また総会後の懇親会で中村好伸会長が厳しい消費実態に触れ、“大豊漁により、活鰻相場が大暴落した1999年の二の舞になりかねない”と先行きを懸念、「夏以降の大暴落を防ぐ意味でも早々にヒネ相場(5尾)を3,500円/kgラインに持っていき、消費を促すべき」と強調した。下写真は中村好伸会長。

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全国鰻産地問屋組合連合会の総会では西三河鰻販売組合、豊橋鰻販売組合、浜松うなぎ販売組合のメンバーが参加するなか、中村好伸会長は冒頭、挨拶にたち「今シーズンはシラス好漁となり、東アジア4カ国地域で80トンの池入れを記録しました。すでに新仔の池揚げが始まりましたが、今後はどのような相場観を持てば良いのか、非常に重要な局面にあります」と述べながら、“1999年当時、土用丑まで5尾2,200円(※愛知三河一色・池揚げ価格)で通した相場が8月のお盆に1,750円に、8月末には1,250円、9月末には1,050円に暴落した”大豊漁となった1999年の事例を挙げ、「養殖業者さん、問屋さん共に大きな損害を被った年でもあります。そうした事が無いよう、東海勢でこれまで以上に連絡を密にとるべきでしょう。東淡のデータを参考にすれば、その活鰻扱い量はこの5年間で1,000トン減の1,500トンになっているだけに、早急に私どもが新たな販売先を掘り起こし、消費を取り戻していかねばならない」と強調、停滞する鰻消費に警鐘を鳴らした。

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『浜名湖エリア、在鰻は250トン強』

続いて、各産地問屋組合がシラス池入れ、新仔池揚げの見通しについてそれぞれ報告を行った。西三河鰻販売組合では「シラス池入れ量は5,250kgで、在鰻量はほとんどなく、90トン程です。ちなみに、新仔の出荷は5月7日に初揚げ、18日の週からコンスタントに池揚げされ、6月に入れば完全に本格化する」(柴崎忠義専務/三河淡水)、豊橋鰻販売組合では「シラス池入れ量は、20件の400kg。新仔池揚げについては6月末を予定、本格化は8月ぐらい。またヒネ在庫は三河と同様ほとんどなく、10トンぐらいです」(夏目義秀社長/夏目商店)、浜松うなぎ販売組合では「シラス池入れ量は1,700kg弱。新仔の初揚げは6月5日を予定しています。また在鰻は250(古橋義弘社長/竹常)。

「『早々にヒネ5尾3,500円ラインに』と中村会長」

その後、過日行われた日中、並びに日台貿易会議の報告が行われ、西三河鰻販売組合の外山隆寛組合長による乾杯の音頭で懇親会へと移った。そのなかで中村会長は、「消費は大きく停滞しているだけに、早々に適正な価格に戻すべき。今、手を打たなければ、それこそ大暴落した1999年の二の舞になりかねない。早い段階で、ヒネ相場(5尾)3,500円/kgラインに持っていくべき」ことを強調した。
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