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ニホンウナギ、絶滅危惧種に  IUCNレッドリスト改訂版 [本紙記事/速報]


国際自然保護連合(IUCN)は12日、レッドリストの改訂版にニホンウナギを掲載したことを発表した。

レッドリストは世界の絶滅のおそれのある生物の現状や原因などについてIUCNがまとめたもので、通常年2回、内容の改定・更新が行われている。ニホンウナギは日本で伝統的な美味とされ、最も高級な魚のひとつだが、生息地の損失や過剰な捕獲、回遊ルートの障害、海流の変化といった複数の危機要因があることから今回、絶滅危惧種のうちの「近い将来における絶滅の危険性が高い種」として位置づけられる「絶滅危惧ⅠB類(EN)」のランクに掲載された。

レッドリストに掲載されたことで特に法的拘束力は発生しないが、今回の掲載によって注目されているワシントン条約での規制の対象となる可能性もあるうえ、ニホンウナギは危機要因が複数指摘されているため、国際取引規制という手法だけでは解決が難しいとみられている。

IUCNによると、一度レッドリストに掲載された生物については、その後の調査や検討などで危機ランクが改善された例はあるものの、掲載自体が取り消しとなることはないという。

なお、現時点で掲載されているウナギの種類別のランクは以下のとおり(危険度の高い順)。

アンギラ・アンギラ種「絶滅危惧ⅠA類」。アンギラ・ボルネンシス種「絶滅危惧Ⅱ類」。アンギラ・ベンガレンシス種、アンギラ・セレベンシス種、アンギラ・ルゾネンシス種、アンギラ・ビカーラ種「準絶滅危惧」。アンギラ・マルモラータ種、アンギラ・モザンビカ種、アンギラ・ネブローサ種「軽度懸念」。アンギラ・インテリアス種、アンギラ・メガストーマ種、アンギラ・オブスキュラ種「情報不足」。

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写真上はレッドリストに掲載された13種類のウナギ。下はランク別のレッドリストの分類表

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