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美味!!「鯉」メニューのお店32〈2017年5月10日号掲載〉 [鯉シリーズ]


埼玉県行田市 川魚料理「堀口屋」

若い世代の需要拡大に期待

連載している「鯉シリーズ」の取材で今月1日、埼玉県行田市の川魚料理店「堀口屋」を訪ねた。
「堀口屋」は秩父鉄道の「行田市駅」から徒歩1分。駅前は静かだが、駅前から続く幹線道路は平日の日中でも車通りが多い。幹線道路を少し歩くとほどなく、「うなぎ」と書かれたのぼりとのれんが掲げられた三階建ての「堀口屋」が見えてきた。

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「堀口屋」の外観。現在の店舗は昭和48年に建て替えられた。

「堀口屋」は大正6(1917)年創業。今年でちょうど100年の節目を迎える老舗川魚料理店で、現在の堀口弘代表は三代目。以前は「鯉の洗い」「鯉こく」「鯉のうま煮」の3品を提供していたが、昔と比べて客層が変わり、需要が少なくなってきたため、現在も提供しているのは「鯉の洗い」の1品のみとなってしまった。

「鯉は主に長野県産か群馬県産のものを使用しています。1尾の重さは800g〜1.2kgくらいが多いですが、このくらいのものが一番美味しいといわれています。全体的に丸みを帯びていて身がやや白味がかっているものが特にいい鯉です」。

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「鯉の洗い」

堀口代表は使用する鯉のこだわりについてそう話す。「鯉の洗い」は独特の歯応えはもちろんだが、川魚特有の強い臭いがまったくないのも特長。鯉を飼育する生けすは井戸水を使用、活かし込んでいるので臭いが消え、身もキュッと締まるという。

「鯉の需要自体は減っていますが、以前と比べて『鯉の洗い』を注文する若いお客様が増えました。若いお客様にはもっとご来店いただきたいですね」。
堀口代表は低迷が続いている鯉の需要の回復に期待を寄せた。

一方、鰻は主に鹿児島産を使用。メインメニューはうな重「上」「並」「小」で、特に「上」が売れ筋商品となっている。
「鰻特有の旨みや香りを引き出すために余分な脂を取り除き、蒸しを効かせた白焼きを秘伝のタレに潜らせます。うなぎはやはり裂いてからすぐ焼いてお出しするのが原則です。特に昼間はお客様が集中しますし、お待たせするとお客様の足が遠のいてしまいますから」。

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メインメニューの「うな重」は売れ筋商品となっている。

堀口代表は鰻のこだわりについてそう話す。鰻の需要については、一時期高騰したときは確かに厳しかったものの、客足自体は特に減ってはいないという。7〜8月の繁忙期はもちろん、毎月コンスタントに利用客が来店し、遠方から訪れる利用客も多い。行田市内から来店する客層は主に40〜70代が中心だが、最近は20〜30代のグループや二人連れの利用客も増えてきた。

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「若いお客様にも召し上がっていただこうと、鰻を使ったちらし寿司『うなちらし』を始めました。酢飯であっさり仕上げているのが特長で、特に女性のお客様にお勧めです。鰻があまり得意でないお客様が試しに食べてみようと注文されることも多いですね」。
堀口代表自身も、若い来店客が増え、鰻や鯉を注文して美味しそうに味わってくれることをとても嬉しく感じ、「若鮎の天ぷら」を勧めることもある。

「2階は8名〜最大で50名までご利用いただける大広間になっています。以前と比べて接待でのご利用は減りましたが、法事や宴会でのご利用は多いです。引き続き一生懸命やっていきます」。
若い世代の来店がさらに増え、需要を押し上げることを期待したい。

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堀口 弘代表

川魚料理「堀口屋」
〒361-0072 埼玉県行田市宮本2-6
電話:048-556-2227


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