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シラス 国内外”豊漁”の展開 [本紙記事/速報]

 年末最終のFAXサービス(12月28日発行)で、「この闇の大潮(12月29日から1月3日)は日本国内は無論、台湾も豊漁が期待できるし、すでに兆候が各地で見られる」と報じた。専門家筋のシーズン当初の予想とも合致して大晦日から3日まで日本国内主要シラスうなぎ採捕地である北から茨城、千葉県をまたぐ利根川そして九十九里、神奈川の湘南、四国高知の足摺岬、そして九州宮崎、鹿児島の川内川など軒並み“大漁”に恵まれた。とくに顕著だったのが千葉、茨城の利根川と九十九里方面。関係者は「この闇の大潮で一挙に1〜2トンの大漁採捕があったとみている。短期間にこれほどまとまったのは本当に久しぶりだ。だが、採捕者にとっては“豊漁貧乏”ではないが、相次ぐ大幅な値下がりで、とうとう卸問屋渡し13万円(25万円から15万円に一気に下げた後、続いて13万円に…)にまで落ちてしまった。まあ、序盤戦が高値にあったので致し方ないか」と口を揃えて語る。これに匹敵するのが四国高知県。本来の仁淀川等での採れより足摺岬がまとまったようで、4日に全国に先がけて浜値10万円という最安値を打ち出す採れ方だったと判断できる。

 センター関係者は「県内だけでなく、各地そして台湾までもがこの闇の大潮でまとまった採れ方をしたため、一気に需給のバランスを崩す結果となったといえる。しかし、この短い間の大漁でむしろ高値ものシラスを抱えてきたセンターとしては、池入れを一気に下げることができなかった。一昨日から昨日下げて、ようやく22〜23万円の池入れになってきている。昨年、一昨年の展開と一変していることだけに、こうした現象を生むのは仕方ないし、養鰻業者もその辺を理解してもらいたいものだ」と豊漁による弊害を語る。

 一方の台湾も年明け3日そして4日にそれぞれ一段アップの400kg台の高水準の採捕に恵まれ、それまでの200kg前後のものを合わせ現地でダブつき現象を生んだ。が、日本は全く食指のない中で先物売りの中国そして韓国へ30万円前後で大量放出する結果となった。 その韓国の関係者は「輸入ものの、ジャポニカ種は早くも1.2トン台になった」の多量輸入を認める。その中で、中国現地のシラス漁が本格化の兆しを見せ始めているようだ。すでに輸入もの中心に5トンの池入れ(1尾3.8元から4元)と思われる。

 この結果、日本国内のシラスうなぎの池入れ総量は上は15〜16トンから下の11〜12トンまで諸説ある。が、本紙推定で13トン弱というのが妥当な線とみる。 いずれにしても、日本12トン前後、韓国1.3トン、台湾1トン、中国5トン(いずれも推定)と、年明け早々で各国合わせて20トン近いことは、すでに好漁年といえ、とくに日本は輸入ものが序盤戦の1.5トンにすぎず大半を国産でまかなえたことは、歩留まり面で非常に大きく例年以上に早い“新仔”の池揚げ、出荷が期待されそうだ。

※各地区詳細は1月6日号FAXサービスで。


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コメント 1

にょろり

ブログみたよ~ん
これからどんなカキコしていこうかな・・・
鰻ちゃんの為に爆弾カキコしちゃったらごめんね。
by にょろり (2006-01-07 16:00) 

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