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日本は利根川(千葉、茨城)が突出の採補量 「この10日で2.5トンの大量採捕!?」(採捕者側談) [本紙記事/速報]

〜台湾についで中国淅江省 日々500〜600kgと採れ出す〜

 年末、年始のシラスうなぎ漁は、日本そして台湾とも久方ぶりの“豊漁”に恵まれたことは既報の通りだが、その前後のシラスうなぎ需給バランスで一気に相場を下げた。日本で最もシラスうなぎが多獲される高知県のシラスうなぎセンターは、早々に「浜値10万円」と暴落相場を打ち出した。それに追随するかのように宮崎県の6日の入札で、これも大幅な下げといえる12万円(これに間接口銭加わる)の落札。そして、千葉県が業者渡しを13万円と大幅な下降修正。さらに、静岡県の浜名湖養魚漁協が浜名湖、天竜川、竜洋の三つの採捕団体代表との協議で組合買い上げを25万円から一気の12万円の下げ価格で取り決めた。

 こうした各地のシラスうなぎ価格の大幅な下げによって、再び池入れが進んで、関係者の話を総合すると「1月も中旬までであわせて16〜17トンの前半としては大量の池入れとなったようだ。この短期のシラスうなぎの多量出回りはあまり経験しておらず、大手の養鰻業者の間でも、すでに1回目にそこそこ入れている関係上“元池”がいかんともしがたい状況で、大きなロットの追加池入れが出来ないところも見られている。それでも、単年養殖は無論のこと周年組も早めの池入れ展開となっており、日本国内は現段階で十分すぎる池入れ量の水準といえる」と例年に比べて豊漁の好影響を受けてしごく順調な池入れ展開を語る。

 その一方、こんな見解も聞かれる。というのは「11月のハシリ以来、好調なシラスうなぎ採捕、貿易の続く台湾もの(結果的に2トン前後?)に幸いした部分が大きい筈」と関係者が口を揃えていう。具体的には「日本も確かに年末年始で一気の豊漁となった。しかし、それまでは好漁といわれながらも、九州の宮崎そして千葉、茨城県をはさむ利根川の多獲は聞かれるも、全国的ではなかったし、その間は台湾現地の前半の北部、中盤戦の中南部の採捕水準(いずれも好潮回り時)は日々400−500kgという多量であったことが見逃せず、その大半のシラスを日本側が買った計算になる。その証拠に台湾のシラスうなぎの池入れ量は2トン少々と依然進んでいないことにある」ということだ。

 先週のおわりから、日本国内の大きくダブついていたシラスうなぎ在庫も一掃されたことと、週初めからの全国のシラスうなぎも千葉、茨城県をはさむ利根川を除いて大きく漁獲されるところがなくなった。ために、ここにきて池入れを進める業者にとっては、全量をあつめるのに時間を要するようになったといわれる。他方、海外に目を転ずると、隣の台湾がこの4〜5日前まで600kg、悪くても300kgという高水準の採捕が続いていたが、以降、200kg前後とだいぶ減って安定している。その中で3日前頃から中国の浙江省でシラス漁に“火がついた”という感じで豊漁報が飛び込んできた。1日で500−600kg水準の多獲がつづいており、流通価格は、それまで4.0〜3.9元(1元日本14.15円、5,000尾28万3,000円)で落ち着いていたものが一気に3.0元(同21万2,000円)切れまでに暴落している。このため、台湾のシラスうなぎ相場も影響を受け、今日現在11元(1元日本3.58円、5,000尾19万6,000円)と下げてきている。

なお、日本国内の一般の池入れ価格は高値24万円から下18、9万円まである。


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