今号のうなLady〈Vol.55〉 [うなLady]
八馬 玲奈さん(33歳)
大塚うなぎ宮川 若女将
▼ どんなときにウナギを食べたいと思いますか?
-実家の母が鰻が嫌いだったこともあり、私も夫と出会うまで口にすることはほぼありませんでした。ですが鰻屋に嫁ぎ、作り手や育てている方々、お客様の思いに触れることで苦手意識も和らぎ、今では生きている鰻を見るとかわいくさえ思うようになりました。自分のお店の味を知ることや勉強で他店に行くことも楽しみの一つとなってます。
▼ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことについてどう思いますか?
-扱える数が少ないからこそ、他で代用したり味をごまかしたりするのではなく本物を追求して、それを提供するお店や生産者さんが増えることが大切ではないかと考えます。
▼ お仕事のやりがいをお聞かせください。
-注文を受けたものをただ運ぶのではなく、「どうやったら喜んでもらえるか」「このお客様は何を求めているのか」と思いをめぐらせます。私たちの目に見えない思いを目に見えるものとして提供し、お客様にそれが届いたときの快感は正にやりがいです。
▼お仕事ではどのようなことを心がけていますか?
-お客様それぞれで求めるものは違います。特別感、とにかく鰻が好きな方、当店の空間を愉しみにいらしてる方など。だからこそ、お客様から発信される情報を元に厨房と連携をとり「ここに来てよかった!」と思っていただける空間提供を心掛けています。